研究課題/領域番号 |
20K16520
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松沼 亮 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (60870508)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性心不全 / 緩和ケア / アンメットニーズ / 緩和ケアニーズ / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
国際的には慢性心不全患者に多くの苦痛が存在し、緩和ケアの専門家の介入により生活の質が向上することが明らかとなっているしかしながら、わが国では心不全患者の持つ緩和ケアに関するニーズは明らかとなっていない。また、わが国において緩和ケアはがんを中心に提供されてきたこともあり、心不全患者に対する緩和ケアは十分ではない。よって、国際的に推奨されている緩和ケアのスクリーニングツールの日本語版を開発しその信頼性・妥当性を検証することは、心不全患者の循環器診療に携わる医療従事者が緩和ケアを開始するきっかけとなり、心不全患者の生活の質向上に寄与すると考えられる。
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研究成果の概要 |
慢性心不全患者の緩和ケアニーズを明らかにし、緩和ケアスクリーニングツールの日本語版を開発し、その信頼性・妥当性を検証することを目的とした。まずは外来慢性心不全患者における苦痛の頻度とその強さを調査し、呼吸困難などを感じており、エンドオブライフディスカッションをしたいというニーズが存在することが判明した。この調査結果は、Palliative Medicine Reportsにて発表した。また短報を投稿中でレビュー結果待ちである。次に緩和ケアのスクリーニングツールであるNAT:PD-HFの日本語版の信頼性と妥当性の検証を進めているが作業の遅れにより信頼性と妥当性を検証する研究が進行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性心不全と緩和ケアの研究は入院中の終末期の報告が多く、外来通院中の安定した慢性心不全患者における緩和ケアのアンメットニーズはこれまで報告がなかった。苦痛と病状を知りたいというニーズがあることが判明した。安定した外来でも緩和ケアのスクリーニングを行うことで、アンメットニーズに対応できる可能性を考えた。スクリーニングツールの中でも包括的にスクリーニングが可能なNAT:PD-HFを導入するべく、日本語版の信頼性と妥当性を検証することとした。COVID-19流行により大幅に作業が遅れており、引き続き研究を行っていく予定である。
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