研究課題/領域番号 |
20K16524
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平林 直樹 九州大学, 伊都診療所, 講師 (20784474)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / voxel based morphometry / 糖負荷後2時間血糖 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、疫学研究にて糖尿病と認知症発症の関連が報告されている。脳構造変化についての報告も散見されるが、全脳、海馬容積の報告が多く、地域住民を対象とした糖尿病と脳の部位別容積との関連を詳細に検討した研究は少ない。近年、脳容積の差異を評価できる統計画像解析手法であるvoxel based morphometry(VBM)が用いられるようになった。糖尿病に関連した認知症の病態生理を明らかにするためにはVBMが有用であると考えられる。そこで2012年および2017年に福岡県久山町の高齢者を対象に実施した頭部MRI画像データをVBMの手法を用いて解析し、糖尿病による脳の部位別萎縮の経時的変化を検討する。
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研究実績の概要 |
令和4年度の研究実績概要は以下の通りである。 ①平成24年と平成29年の2時点の頭部MRIの3次元T1強調画像データを用いて、画像解析ソフトウェアSPMのCAT(Computational Anatomy Toolbox)12を用いて、令和3年度に行った縦断voxel based morphometry(VBM)解析の前処理で、これらの画像処理が適切に行われているかを目視にて確認した。また、大規模な頭部MRI画像データ縦断VBM解析のためのMATLABのスクリプトを作成した。 ②画像データと耐糖能レベル、空腹時血糖、糖負荷後2時間血糖、負荷前後のインスリン値、ヘモグロビンA1c、糖尿病の罹病期間・治療状況・合併症など様々な血糖関連指標と組み合わせて解析することにより、血糖関連指標と脳構造変化の関連の検討を開始した。
令和5年度も引き続き血糖関連指標と脳構造変化の関連を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脳画像横断解析については、論文化まで終了したが、脳画像縦断解析についてはこの分野における国内の他の研究者からの助言を得る必要があったが、コロナウイルス感染症の影響により、直接会うことができず、遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度までに脳の部位別萎縮の経時的変化における糖尿病の影響について検討するためのデータセットの整備が完了したため、令和5年度は、平成24年と平成29年の2回にわたり頭部MRIを撮像した住民を対象に、画像データと耐糖能レベル、空腹時血糖、糖負荷後2時間血糖、負荷前後のインスリン値、ヘモグロビンA1c、糖尿病の罹病期間・治療状況・合併症など様々な血糖関連指標と組み合わせて解析することにより、血糖関連指標と脳構造変化の関連の検討を継続する予定である。
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