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膵α細胞におけるHSP72によるグルカゴン分泌調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16526
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関熊本大学

研究代表者

北野 さやか  熊本大学, 病院, 医員 (10855745)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードHSP72 / 膵α細胞 / 細胞内ストレス / 糖代謝 / グルカゴン分泌 / 糖尿病 / グルカゴン / 糖新生
研究開始時の研究の概要

熱ストレス応答経路の重要な分子heat shock protein 72 (HSP72)は、慢性炎症の抑制や異常タンパク質の修復など細胞機能の正常化に働くが、糖尿病状態では慢性炎症の遷延や細胞機能障害等を惹起する可能性がある。申請者らは、温熱と微弱電流の併用(MET:Mild Electricalstimulation with hyper Thermia)によるHSP72発現の増強が膵α細胞死を抑制しインスリン分泌を改善させることで抗糖尿病作用を示すことを明らかにしてきた。しかし、膵α細胞におけるHSP72の発現がグルカゴン分泌や糖代謝に寄与しているか、に関しては不明である。

研究成果の概要

αTC細胞やdb/dbマウスにおいてHSP72を活性化させると培養液中及び血中グルカゴン濃度の低下や、膵島の免疫染色においてMET群でグルカゴ ン染色面積が低下した。また細胞内ストレスの減弱、インスリンシグナルの改善を認めた。以上からHSP72は膵α細胞の保護作用及があることが分かった。さらに、膵α細胞特異的HSP72発現マウスの作成を行ったため、時期・臓器特異的にHSP72を活性化させ膵α細胞におけるHSP72の働きにより糖代謝がどのように変化するか今後さらに解析していく予定とする。

研究成果の学術的意義や社会的意義

HSP72発現レベルを増強させることによって、生活習慣病や慢性炎症を改善し、糖尿病発症予防から治療まで、さらには細胞保護効果から細小血管合併症の抑制、また心血管系の保護にも働くことから大血管合併症の進行抑制にも寄与できる可能性が期待できる。今回その中でも膵臓における膵β細胞保護作用、インスリン分泌能への作用は解明されつつあるものの、膵α細胞における作用は依然として不明なままである。そこで、今回膵α細胞におけるHSP72の機能が明らかとなれば、膵β細胞におけるHSP72の細胞保護作用も合わせ膵臓のHSP72をターゲットとした創薬へ寄与できる可能性が広がる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Heat Shock Protein 72(HSP72)が膵α細胞に及ぼす影響.2021

    • 著者名/発表者名
      27.渡邊拓郎、近藤龍也、宮川展和、吉積臨太郎、北野さやか、井形元維、瀬ノ口隆文、松村剛、荒木栄一
    • 学会等名
      第59回日本糖尿病学会九州地方会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 膵α細胞におけるHeat Shock Protein 72(HSP72)の関与2020

    • 著者名/発表者名
      渡邊拓郎, 近藤龍也,宮川展和,吉積臨太郎,北野さやか,井形元維,河島淳司,瀬ノ口隆文,松村剛,荒木栄一
    • 学会等名
      第70回日本体質医学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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