研究課題/領域番号 |
20K16540
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
西嶋 智洋 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 老年腫瘍科医師 (20840549)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 高齢者総合的機能評価 / CGA / FI-CGA-10 / 予備能力 / 高齢がん患者 / がん治療方針 / 治療方針 / Frailty Index / 術後合併症 / 高齢者機能評価 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢がん患者では患者ごとに副作用や合併症の危険性そして予備能力(どの程度の身体ストレスに耐えられるか) が大きく異なる。欧米で実践されている老年腫瘍学では、これらの個人差の評価、そして評価で見つかった問題に対して介入する「高齢者総合的機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment:CGA)」が使用される。CGAを利用して、一人一人に最適な治療選択をおこない、さらに日常生活機能や生活の質を維持しながら治療を受けられるように多職種で支援する。本研究の目標は、日本初の老年腫瘍科においてCGAの有用性を、がん治療方針の決定そして見つかった問題への介入の観点から検証する。
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研究成果の概要 |
老年腫瘍科で高齢者総合的機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment:CGA)コンサルトを受けた患者を対象とし前向き観察研究を行った。CGAによる多面的な健康状態の評価により得られる情報を用いて高齢がん患者の術後合併症予測ができることを示した。さらにより汎用性のある高齢がん患者の心身のストレスに対応する予備能力の客観的評価法をFrailty Indexという手法を用いて開発した。CGAを高齢がん患者の診療に取り入れることが一人ひとりにあった治療に結び付くこと、そして治療アウトカムが改善する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢がん患者では患者ごとに副作用や合併症の危険性そして予備能力(どの程度の心身のストレスに耐えられるか) が大きく異なる。このため、本研究で検討したCGAで得られる情報をもちいた術後合併症予測ツールやFrailty Indexによる予備能力の定量化が重要である。このような評価を治療方針決定前に行うことで、一人ひとりに最適な治療の選択につながる。さらに、高齢がん患者のアウトカムの改善を目指して、評価で見つかった健康上の問題点に多職種で介入することができる。
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