研究課題/領域番号 |
20K16552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
波夛 伴和 九州大学, 大学病院, 助教 (10535983)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経性やせ症 / 腸内細菌 / シンバイオティクス / 尿毒症毒素 / メタボローム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでの研究で、神経性やせ症患者では“dysbiosis”と呼ばれる腸内細菌叢の異常が生じており、その“dysbiosis”が体重増加不良や精神症状に関与することを示唆する結果を得ている。本研究では、その“dysbiosis”を是正するためにシンバイオティクスを投与し、症状の改善効果をもたらすかを科学的に検証する。方法として、プラセボ投与を対照とするランダム化比較試験を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、神経性やせ症(以下、AN)患者のdysbiosisをシンバイオティクス(以下、SynB)により是正し、その効果を科学的に検証することである。予備実験として、AN患者を対象にSynB投与を行った。SynBを投与しなかった患者と比較して、SynBを投与した患者では累積エネルギー摂取量あたりの体重増加量が大きい傾向がみられた。その後、本研究の主題であるランダム化比較試験を開始。COVID-19の感染拡大が断続的に続いたため、2023年度終了時点で解析に必要なサンプル数に到達しなかった。現状では、どちらの群がSynB群か不明であるが、摂食効率などに群間差を認めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状、有効なサンプル数に到達していないため、二重盲検試験の盲検化を解除していない。どちらの群がSynB群か不明であるが、摂食効率などに群間差を認めており、SynB投与が摂食効率に影響を及ぼすことが示唆される。今後、学術的意義として、腸内細菌叢や各種代謝物がAN患者にどのような影響を及ぼしているか明確になると考える。また、社会的意義として、病状改善につながる新しい食事療法の提案が可能となると考える。
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