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血管内皮増殖因子が免疫抑制に関わる機構~腫瘍免疫と正常免疫との差異とは?

研究課題

研究課題/領域番号 20K16553
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

竹之内 和則  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30646758)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード血管内皮増殖因子 / 2次リンパ節 / 3次リンパ節 / VEGF121 / VEGF165 / 血管増殖因子 / 2次リンパ節 / 3次リンパ節 / 脾臓 / 制御性T細胞 / 骨髄由来免疫抑制性細胞 / 高内皮細静脈 / 3次リンパ組織 / 慢性炎症 / 腫瘍微小環境
研究開始時の研究の概要

我々は、B細胞特異的に血管内皮成長因子Vascular Endothelial Growth Factor (VEGF)を過剰発現するマウス(CD19Cre/VEGF-Tg, CD19はB細胞特異的マーカー)を作成し研究を行ってきた。B細胞由来のVEGFは、リンパ節内で高内皮細静脈を増加させ、肥満細胞を集簇し、脾臓の肥大化と赤脾髄・白脾髄の組織構造の崩れをもたらし、ovalbuminに対する獲得免疫・抗体産生を減弱させることを報告してきた。
B細胞にVEGFを過剰発現したマウスにおいて、VEGF過剰での免疫回避機構が明確に理解できれば、臨床実践に資するものと考える。

研究成果の概要

今回我々は、B細胞特異的に血管内皮成長因子(VEGF) を過剰発現するマウスを使用し、ovalbumin 投与後の2次リンパ節内の病理組織について、B細胞特異的 VEGF 発現マウスと野生型マウスの4群比較を行った。その結果、リンパ節内でのCD11b+Gr1+Myeloid-derived suppressor cells(MDSC)は増加傾向にあったが、有意な差を認めなかった。また、制御性T細胞の増殖を認め、免疫寛容の一部を担っていると推察された。VEGF121,165のサブタイプを測定可能なELISA系を開発し、血中のVEGFは165よりも121が優位であることを発見した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

VEGF が外来抗原に対して免疫抑制効果を示す機序を ovalbumin 皮下投与後のリンパ節を観察することにより探索した。VEGF の過剰が 制御性T細胞の増殖を示すことは、腫瘍の免疫逃避機構の解明の一端として VEGF が関与している可能性を示唆する内容であった。また、血中 VEGF の主たるサブタイプが 165 よりも 121 であることを発見したことは、癌治療における抗 VEGF 戦略において重要な発見だったと考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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