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重症心不全における心臓再同期療法の三次元マッピング法を用いた最適化についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16555
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

森 賢人  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80791152)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード心臓再同期療法 / 変時性不全 / 電気生理学的検査
研究開始時の研究の概要

人口の高齢化に伴い心疾患の終末像である心不全症例は増加しつつある。心臓再同期療法とは、心室内伝導障害を伴う左室機能低下症例において左室・右室の両心室ペーシングを行うことで循環動態を改善させる治療であり、すでに有効性が証明されている。しかし心臓再同期療法によって心不全が改善する患者は導入された患者のうち約7割にとどまっている。電気生理学的検査をもちいた心臓内の最適なペーシング部位・様式の検討を行うことで、最適な興奮伝播パターンと血行動態改善との関係を明らかにする。そしてそのメカニズム解明を通じて心臓再同期療法のさらなる奏効率の向上を確立することを試みる。

研究実績の概要

本研究は重症心不全の予後改善のために心臓再同期療法の奏効率に関わるメカニズムの解明、それによる奏効率向上を目的としている。心臓再同期療法とは、心室内伝導障害を伴う左室機能低下症例において左室・右室の両心室ペーシングを行うことで循環動態を改善させる治療であり、すでに有効性が証明されている。しかし心臓再同期療法によって心不全が改善する患者は導入された患者のうち約7割にとどまっている。電気生理学的検査をもちいた心臓内の最適なペーシング部位・様式の検討を行うことで、最適な興奮伝播パターンと血行動態改善との関係を明らかにする。この目的のために、3Dマッピングシステムを用いた電気生理学的検査による心臓内の興奮伝播パターンと臨床的状態の変化について解析を行う。心室再同期療法症例の最適化の際に通常行われる血行動態の評価を行うと同時に、三次元マッピングシステムをもちいて心臓内電気興奮伝搬を評価する。
過去に本学内の特別研究奨励費にて1例の解析を行っており、その際の研究計画に準じた研究計画内容であるが、科学研究費補助金を用いた研究を行うにあたって研究計画の改訂、倫理審査委員会における再審査が必要となったため、2020年度に病院内における倫理審査委員会において承認を得た。
2021年度に2症例、2022年度においてはさらに2症例において心臓内興奮伝播パターンの解析を行った。しかし侵襲性のある検査であるために研究対象となる症例であっても研究への同意、協力が得られないケースがあり十分な症例数を得られていない。
そのため同じ材料を用いて行うことが可能かつより侵襲性が低い変時性不全についての研究を並行して進めている。これは心拍応答が保たれている症例と保たれていない症例において洞結節の位置の変化の程度や傾向に差があるのかについて三次元マッピングを用いて評価するもので、2023年度に6症例の解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画時点では心臓再同期療法を新規導入する症例数を考慮すれば目標症例数を達成可能と考えられたが、2020年度、病院内にて研究に関する倫理審査の再審査のために研究開始が遅れたことに加えて、侵襲性のある検査であるために研究対象となる症例であっても研究への同意、協力が得られないケースがあり、研究計画時に目標とした症例数を達成できていない。変時性不全についての研究を並行して進めているが、十分な症例数を得られるかどうか不明である。

今後の研究の推進方策

心臓再同期療法に対する左室内マッピングについては同意、協力を得られる症例が限られてしまっていることから、本研究のみでは十分な成果を上げることが難しい。
そのため、同じ材料(PENTARAYカテーテル)を用いて行うことが可能かつより侵襲性が低く協力を得やすい変時性不全についての研究を並行して進めている。これは心拍応答が保たれている症例と保たれていない症例において洞結節の位置が平常時と交感神経興奮時でどの程度変化するのか、変化の程度や傾向に差があるのかについて、三次元マッピングを用いて評価するものである。
より多くの症例を研究に組み込んでいくことで、成果達成を目指していく。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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