研究課題/領域番号 |
20K16559
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
三好 佐和子 杏林大学, 医学部, 学内講師 (90846817)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 口腔内微生物叢 / Microbiome解析 / 生活習慣病 / 人間ドック / 唾液 / 口腔内微生叢 / Microbiome |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトと共生する微生物叢(microbiota)は、宿主の代謝、免疫機能などに幅広く関与し、ヒトの健康・疾患との関連性が注目されている。一方、生活習慣病の増加は大きな社会問題であり、早期発見、介入が急務である。そこで、本研究では、詳細な臨床データと厳密なサンプル回収ができる人間ドック受診者を対象に、採取が容易な唾液中microbiotaの微生物構成、全体の機能を解析し、生活習慣病との関連を検討して、疾患マーカー、モニタリングマーカーとしての有効性を探求する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、食事などの環境要因の受けづらい人間ドック受診時の唾液検体を用い、健常からメタボリックシンドローム罹患に至るまでの口腔内細菌叢の変化を評価した。対象者を健常群、メタボリックシンドローム群、肥満を伴わない代謝関連疾患群、疾患を伴わず肥満のみを認める群の4群に分け、それぞれの唾液内細菌叢の多様性、構成の違いを男女に分けて解析した。各群の細菌種の多さ、均等性を比較すると、男性の肥満のみの群で有意な多様性の低下を認めた。さらに、男性肥満群と、男性のメタボリックシンドローム群(肥満かつ疾患あり)群では有意な細菌叢構成の違いを認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、人間ドック受診者という一般人口において、同じ肥満例であっても、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の有無により口腔内細菌叢の変化が生じる可能性が示唆された。この知見は口腔内細菌叢と生活習慣病の病態との関連を示したという学術的意義とともに、採取の容易な唾液検体からの生活習慣病発症リスク評価、モニタリングツール開発という社会的意義につながるものと考えられる。
|