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膠原病合併間質性肺炎におけるS100タンパク質の臨床的意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16564
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

平松 ゆり  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (70850072)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードrheumatic disease / interstitial pneumonia / S100 protein / calprotectin / 間質性肺炎 / マクロファージ / S100タンパク質 / 膠原病
研究開始時の研究の概要

間質性肺炎(IP)は膠原病(CTD)に予後を規定する重要な合併症で、難治例もあり新たな治療法が求められている。CTD-IPの発症や病態形成にはTh1細胞やマクロファージの活性化が関与していることが報告されている。研究協力者は独自の発想で作製したS100タンパク質(S100A8およびS100A9)を標的とするリコンビナントタンパク質Xがブレオマイシン誘導性肺線維症マウスを用いin vivoの系においてIPの発症を抑制することを明らかにしたが、ヒトIPにおけるS100タンパク質の役割について十分な知見がない。本研究では、ヒトIPにおけるS100タンパク質の臨床的意義と既存のバイオマーカーとの関連性を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、膠原病に伴う間質性肺炎(CTD-IP)におけるS100A8およびS100A9の役割を明らかにした。CTD患者では健常者と比較すると、S100A8、S100A9およびcalprotectinは有意に高値であった。特に、Calprotectinは顕微鏡的多発血管炎(MPA)-IPと関節リウマチ(RA)-IPで、S100A8は、MPA-IP、強皮症-IP、RA-IPで、S100A9はMPA-IPで高値であった。MPAにおいてIPの有無でS100タンパク質A8/A9に差を認めず、KL-6値との相関もなかったが、他のCTDにおいてIPの有無で差がある疾患があった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠原病に伴う間質性肺炎(CTD-IP)においてS100A8/A9タンパク質血中濃度が高値であり、疾患、特に顕微鏡的多発血管炎と関節リウマチおよびIPとの関連が示唆された。これまでにS100A8/A9タンパク質は肺の炎症のみならず線維化に関与することが報告されている。本研究の結果から、S100A8/A9タンパク質がCTD-IPのバイオマーカーのみならず新たな治療標的となる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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