研究課題/領域番号 |
20K16568
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
丸山 慶子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 特任研究員 (30712624)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロテインS / プロテインC / 血栓性素因 / プロテインC / プロテインS / 血液凝固第Ⅴ因子 |
研究開始時の研究の概要 |
先天性血栓性素因として、アンチトロンビン、プロテインC(PC)、プロテインS(PS)の欠損症がある。先天性血栓性素因のスクリーニング検査として、これらの抗原量および活性の測定が重要である。活性化PC(APC)は、PSを補酵素として、活性化第V因子(FVa)および活性化第Ⅷ因子を不活化し、凝固反応を阻止する。本研究では、現在行われている間接的な活性測定法ではなく、PSおよびPCによるFVaの不活化を直接定量化する測定系の構築を目的とする。本測定法が実現できれば、従来法に比べてより正確にPSおよびPCの機能異常を検出することが可能性になり、血栓性素因の診断に有用であると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では、プロテインS(PS)およびプロテインC(PC)活性測定に適した凝固第V因子(FV)改変体を作製し、FV改変体を発現する安定発現細胞株を樹立した。精製PSおよび精製APCでの検討により、FV改変体を用いたPSおよびPC活性測定系を構築した。正常血漿と欠乏血漿の混合比調整で調製した模擬血漿検体を測定した結果、良好な結果を得ることができ、新たなPSおよびPC活性測定法を構築できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性血栓性素因として、アンチトロンビン、PC、PSの欠損症があり、国の指定難病である。先天性血栓性素因のスクリーニング検査として、これらの抗原量および活性の測定は重要である。現在行われているPSおよびPC活性測定法は、凝固時間法もしくはトロンビンやAPCで分解される合成基質を用いた間接的な測定法であり、本研究で構築した方法は、PSおよびPCの働きを直接定量化することで、より正確に測定できる可能性があり、欠損症の診断に有効である可能性がある。
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