研究課題/領域番号 |
20K16585
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
塚田 直己 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (80868563)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳血管透過性 / in vivo / 二光子顕微鏡 / マウスモデル / 脳虚血 / 脳血管障害 / 血管透過性 / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、in vivo において血管透過性を評価することが出来る実験系を確立し、血管透過性亢進メカニズム・病態の解明に取り組み、最終的に血管透過性制御による脳血管障害、あるいは神経疾患に対する新たな治療法を確立することである。 in vivo で脳血管透過性に着目した脳虚血モデルは存在せず、この確立は血管内皮細胞の透過性亢進が関与する多くの病態・疾患に応用が可能であり、幅広い研究分野への波及が期待される。 血管内皮細胞が蛍光標識されたTie2-GFPマウスを用い、二光子顕微鏡により、rhodamine dextranの血管外への拡散を蛍光強度から定量化し、血管透過性亢進を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、in vivo において血管透過性を評価することが出来る実験系を確立し、血管透過性亢進メカニズム・病態を解明することである。上記研究目標実現のために血管内皮細胞が蛍光標識されたTie2-GFPマウスに脳血管透過性を亢進する刺激を加え、頭窓を作成し、二光子顕微鏡を使用し、観察した。血管透過性亢進の評価はrhodamine dextranの血管外(神経実質)への拡散を蛍光強度から定量化して行った。脳定位固定トロンビン皮質下注射およびシャムオペ群それぞれで15例ずつ観察を行い、rhodamine dextranの神経実質の蛍光強度に有意な差が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、血管透過性亢進メカニズム・病態の解明に取り組み、最終的に血管透過 性制御による脳血管障害、あるいは神経疾患に対する新たな治療法を確立することである。 本研究により、二光子顕微鏡下でのin vivo・リアルタイム・反復評価可能な脳血管内皮透過性評価モデルを確立した。in vivo で脳血管透過性に着目した脳虚血モデルは存在せず、この確立は血管内皮細胞の透過性亢進が関与する多くの病態・疾患に応用が可能であり、幅広い研究分野への波及が期待される。
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