研究課題/領域番号 |
20K16591
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2023) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2020-2021) |
研究代表者 |
松川 美穂 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10868855)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | NIID / エオジン好性核内封入体病 / BAFME / 良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん / 臨床画像病理連関 / CGG repeat / RNA-binding protein |
研究開始時の研究の概要 |
エオジン好性核内封入体病 (NIID) は中枢・末梢神経および一般臓器の細胞核内に封入体を認める神経変性疾患であり、認知症、筋力低下、錐体外路症状など様々な症状を呈することが知られている。本疾患がNBPF19 (NOTCH2NLC) 遺伝子の5’非翻訳領域のCGGリピート異常伸長を原因とすることが近年明らかとなった。本研究では当研究所ブレインバンクのNIID症例の臨床情報および病理組織サンプルを用いて、臨床画像病理連関を明らかにする。また、NIID病理組織サンプルを用いて核内封入体においてCGGリピートRNA、異常タンパク質、CGGリピートRNA結合タンパク質などの凝集の有無について検討を行う。
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研究実績の概要 |
所属機関の異動に伴い、研究対象をエオジン好性核内封入体病(NIID)のみではなく、その他の非翻訳領域リピート伸長神経疾患に拡大し、良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん(BAFME)の診断・研究活動も行った。 エオジン好性核内封入体病(NIID)についてはrepeat-primed PCRでの診断が困難であった症例につき、Southernblot hybridization analysisによる遺伝学的診断を行った。5例について異常伸長リピート長を確認し、NIIDと診断しCGGリピート長の推定を行った。 BAFMEについては17症例についてrepeat-primed PCRでBAFME1と確定診断し、14症例についてはTTTCA/TTTTAリピート長の推定も行った。 BAFMEと診断した症例については、臨床像についても後方視的に症例をまとめており、特にてんかん・ミオクローヌスの発症年齢とTTTCA/TTTTAリピート長との関連について検討しており、既報例と同様の傾向があることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね想定どおりに症例数を蓄積することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
NIIDやBAFMEなどの非翻訳領域リピート伸長神経疾患について、臨床像・病理像と遺伝学的解析結果の関連について検討を行う予定である。
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