研究課題/領域番号 |
20K16592
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
今 智矢 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00809709)
|
研究期間 (年度) |
2024-01-17 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | パーキンソン病 / シヌクレイン / ミトコンドリア / ピルビン酸脱水素酵素 / 電子伝達系 / レビー小体 / αシヌクレイン |
研究開始時の研究の概要 |
異常αシヌクレインは種々のタンパク質と結合し、その機能を障害する。ピルビン酸脱水素酵素pyruvate dehydrogenase α1 (PDHA1)はミトコンドリアにおけるエネルギー産生の主要調節分子の一つである。申請者は、異常αシヌクレインがPDHA1に結合し、PDHA1の機能異常を引き起こし、エネルギー産生に異常を来しているという仮説を得た。本研究では、培養細胞、モデルマウス等を用いてPDHA1の機能に着目したPDにおけるエネルギー産生異常のメカニズムを解明し、PDHA1を活性化することがPDの新たな治療戦略となりうるかを検証する。
|
研究実績の概要 |
本研究では、パーキンソン病における黒質ドパミン神経細胞の脆弱性を明らかにするために、エネルギー産生において主要な役割を果たすミトコンドリア内での酵素や膜タンパクの機能異常について明らかにする。パーキンソン病患者剖検脳切片においてピルビン酸脱水素酵素複合体の主要な分子であるPyruvate dehydrogenase α(PDHA) 、Pyruvate dehydrogenaseβ(PDHB)、Pyruvate Dehydrogenase Complex Component X(PDHX)、Pyruvate dehydrogenase phosphatase (PDP)、Pyruvate Dehydrogenase Kinase (PDK) やミトコンドリア膜タンパクの一種であるVesicle-associated membrane protein-associated protein B(VAPB)の免疫染色を行った。また、パーキンソン病類縁疾患である多系統萎縮症モデルマウスの凍結脳幹組織を用いて、ピルビン酸脱水素酵素の発現をウエスタンブロット解析を行った。これらの結果の詳細については未発表データのため、本報告書での報告を控えるが、それぞれ本研究課題の遂行に重要な結果あるいは、次につながるようなデータが得られた。これらの結果をもとに、最終年度では課題の遂行を達成することを目指したい。
|