研究課題/領域番号 |
20K16599
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 孝之 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点講師 (80536566)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アストロサイト / iPS細胞 / アルツハイマー病 / 孤発性 / GWAS / 老化 / 創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病は、高齢化社会の到来ともに激増することが予測されるが、治療法は限られる。本研究では、アルツハイマー病病態の理解のために、脳内で最も数が多い細胞種であるアストロサイトに焦点をあてる。患者のiPS細胞からアストロサイトを調整し、老化過程を経てどの様に病態を形成するのか明らかにする。最終的に、構築された病態モデルに基づいて、治療および予防法開発につなげる。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病は、高齢化社会の到来ともに激増することが予測されるが、治療法は限られる。アルツハイマー病病態の理解のために、脳内で最も数が多い細胞種であるアストロサイトに焦点をあてた。患者のiPS細胞からアストロサイトを調整するため、分化誘導法の改良に取り組んだ。また、アルツハイマー病の90%以上を占める孤発性アルツハイマー病はモデル化することが困難であった。アストロサイトで孤発性アルツハイマー病でモデル化するためのプラットフォームとして、コホート規模の疾患特異的iPS細胞と、細胞種と表現型ごとに遺伝的背景を探索できるcellGWAS法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iPS細胞技術に基盤を置くiPS細胞コホートおよびcellGWASを用いたCDiP技術は、細胞種および病態ごとに遺伝背景を紐解くことで、今までモデル化が困難であった孤発性ADの病態リスク評価と創薬標的を明らかにし、得られた遺伝子データに基づく実社会での発症予測を提供した。将来的に、遺伝情報から、孤発性ADを発症する老年期から何十年も前の時点で、発症リスク展望を提示し、予防的あるいは治療的介入の必要可否を明示してくれる未来につながる可能性がある。
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