研究課題/領域番号 |
20K16618
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田村 赳紘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70793876)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | depression / dopamine dysfunction / texture analysis / dopamine transporter / biomarker / dopamine |
研究開始時の研究の概要 |
精神科臨床において、主にセロトニンやノルアドレナリンを標的とした薬物療法に抵抗性を示す症例は依然として多く認められる。一方、複数の臨床および研究報告によってうつ病・抑うつ状態とドパミン神経機能障害の関連が示唆されているが、その病態は十分に解明されていない。本研究では、ドパミン機能障害という視点から抑うつ状態の病態解明に迫ることを目的とする。新規手法であるテクスチャ解析を用い、ドパミン機能を反映し得るドパミントランスポーターシンチグラフィ(DAT-SPECT)の精度の高い定量化を実現し、抑うつ状態の推定および治療反応性の予測に有用な新たな指標の確立を目的とする。
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研究成果の概要 |
この研究では、大うつ病障害および双極性障害の患者に対して、脳内のドパミン機能を反映する画像検査であるDAT-SPECTにテクスチャ解析を適用した。この解析により、同一個人で治療の前後に変化することが確認された特徴量が、抑うつの重症度と関連していることが示された。これらの所見は、年齢や薬物治療などの要因では説明されなかった。さらに、この新しい方法は従来の解析技術よりも多くの洞察を提供する可能性がある。テクスチャ特徴量が抑うつの状態マーカーとして有用である可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DAT-SPECT画像にテクスチャ解析を適用するというアプローチを精神障害に初めて適用し、抑うつ状態におけるドパミン機能の可視化とその特異なパターンは何かという学術的問いに対する新たな知見を提供した。本研究以前には、うつ病や双極性障害のDAT-SPECT画像にテクスチャ解析を適用した研究は存在しなかったことに加え、本研究では類似の先行研究と比較しても前例のない、症例数の多さを実現した。DAT-SPECTのテクスチャ特徴量が、同一個人において治療の前後で変化し、抑うつの重症度と関連していることを初めて示し、この特徴量が抑うつの状態マーカーとして有用である可能性を示した。
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