研究課題/領域番号 |
20K16622
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
AN KYUNGMIN 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (80866054)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 幼児用脳磁図 / 神経ネットワーク / 運動機能の拙劣さ / 自閉スペクトラム症(ASD) / 幼児用脳磁図(MEG) / 自閉スペクトラム症(ASD) / 幼児用脳磁図(MEG) / 小児用脳磁図(MEG) |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症(以下ASD)は社会性の障害と、限定された反復的な行動に特徴がある。加えて、運動遂行の拙劣さもその中核的な特徴として知られている。昨年申請者は、指を動かしたときに運動野で発生するγオシレーションを小児用MEGで計測し、ASD児と健常児では信号強度が異なることを報告した。本研究では局所的な脳機能を反映するγオシレーションだけでなく、小児用MEGを用いて、運動遂行課題中の位相振幅カップリングを調べ運動遂行中の神経ネットワークの変化を明らかにする。本研究の成果はASDの運動機能の拙劣さを説明する脳のメカニズムの解明につながり、小児ASDの新たなバイオマーカーの発見につながる。
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研究成果の概要 |
自閉スペクトラム症(以下ASD)は社会性の障害と、限定された反復的な行動に特徴がある。加えて、運動遂行の拙劣さもその中核的な特徴として知られている。ASDでは局所的な脳機能だけでなく脳全体のネットワークも異なることが知られており、運動機能に関してASDで実際どのように神経ネットワークが異なるか検証することが課題となっている。 本研究では小児用MEGを用いて、定型発達児とASD児を対象に運動遂行課題中の位相振幅カップリングを調べ運動遂行中の神経ネットワークを明らかにした。この結果を論文化し、この分野のトップジャーナルである「Neuroimage: Clinical」に2020年度1月に出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では自閉児の運動機能の拙劣さに関わる神経ネットワークの変化を明らかにするために、 健常児19名・ASD児18名から子どもに優しい小児用MEGを用いて運動遂行課題中の脳活動を測定した。運動遂行課題中の位相振幅カップリングを調べ、運動遂行中の神経ネットワークを明らかにした。その結果、自閉症児の運動機能に関わる神経セットワークに変化が見られた。本研究の成果はASDの運動機能の拙劣さを説明する脳のメカニズムの解明につながり、小児ASDの新たなバイオマーカーの発見につながる。
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