研究課題/領域番号 |
20K16629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松坂 雄亮 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員准教授 (30728944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教育効果 / 臨床研修 / 精神科 |
研究開始時の研究の概要 |
長崎大学病院精神科で研修を受けるすべての研修医に協力を依頼する。 研修医の多職種連携に対する態度、精神疾患に対するイメージが、4週間の精神科研修を通してどのように変化したかを明らかにするため、研修の初日と最終日に質問紙調査を行い、その変化を比較する。さらに、研修医たち自身が主観的に学んだと認識している内容を明らかにするため、研修の最終日に一対一のインタビュー調査を行い、得られた言語データを質的に解析して、研修医の学びを普遍化して理論抽出する。
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研究成果の概要 |
2020年4月から2年間にわたり、長崎大学病院の精神科をローテートする研修医に対して、ローテート開始時と終了時に質問紙調査を実施した。合計で99名の研修医から回答を得た。ローテート終了時、精神科関連の研修到達目標に対する理解度や初療に当たる際の自信が向上した。また、研修医は精神疾患に対して好意的なイメージをより強く持った。さらに、多職種連携に対する準備状態が向上した。 精神科をローテートすることで、研修医は多面的な学びを得ていることが明らかとなっており、精神科研修の必修化は意義深いものであり、臨床研修制度と医師養成に大きく貢献できるものであると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の医師臨床研修指導ガイドラインにおいて、精神科ローテートは必修とされているが、具体的に精神科でどのような学習をするべきか、あまり具体的に書かれてはいない。本研究を通して、研修医が精神科ローテートを通してどのような学習ができているかを明らかにした。精神疾患に対するイメージや、多職種連携への姿勢など、研修後にどの専門に進むかに関わらず共通して求められるであろう態度を、精神科での研修を通して身につけることができていると思われた。
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