研究課題/領域番号 |
20K16638
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
成田 尚 北海道大学, 大学病院, 助教 (50779874)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | MRI / 双極性障害 / 大うつ病性障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、躁うつ病および大うつ病において、大脳白質の形態学的差異をMRIの特殊な指標である拡散尖度画像(DKI)を用いて検討することである。DKI を用いて評価した研究は、海外でも報告は未だ希少です。また、これまでの研究では、精神症状や使用薬剤を加味した検討はなされておらず、画像解析方法も独自の方法論を用いられています。本研究では精神症状や使用薬剤を調査し、一般的に広く用いられている解析手法を用いて解析を行うことで、より詳細な検討が可能で再現性も担保されると考えています。これらの点が、本研究の大きな特徴です。
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研究実績の概要 |
北海道大学病院精神科神経科に通院もしくは入院中の躁うつ病および大うつ病の患者さんを対象とし、頭部MRIの撮像と同時に、対象患者の年齢、性別、発症時の年齢、罹病期間、使用中の向精神薬を調査した。双極性障害および大うつ病性障害の診断は、Diagnostic and Statistical Manual of mental disorders、fifth edition(DSM-5)に基づいて確認した。また、双極性障害および大うつ病性障害の臨床症状はハミルトンうつ病評価尺度およびヤング躁病評価尺度を用い全ての項目を評価した。MRI 撮像はPhilips 社の3 テスラのMRI 装置であるAchieva TX)とSENSE-head-32 coil を用い、白質の評価のため拡散尖度画像を撮像し、 同時に解析に必要なT1強調画像を撮像した。DKI データはDiffusional Kurtosis Estimator version 2.6.0 を使用して抽出を行い、その後T1 強調画像をStatistical Parametric Mapping version 12により分割化した。その後、T1強調画像をテンプレートに正規化し、その変換指標を拡散尖度画像に適応した。現時点で躁うつ病 25名、大うつ病性障害 30名のリクルートが終了した。症例数が予定していたサンプル数は概ね達成したが、引き続きリクルートをすすめていく予定である。また、共同研究の論文が「Microstructural Alterations in Bipolar and Major Depressive Disorders: A Diffusion Kurtosis Imaging Study.」 のタイトルでJournal of magnetic resonance imagingにアクセプトされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の影響からリクルートが滞っていたが、近日は比較的順調に症例の集積が行えている。引き続きリクルート方法を工夫して、症例数の確保を行う予定で ある。
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今後の研究の推進方策 |
当院通院中の患者さんを中心にリクルートをすすめていく。
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