研究課題/領域番号 |
20K16654
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤野 純也 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (90783340)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 意思決定 / 柔軟性 / 行動経済学 / 発達障害 / 意志決定 / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの一連の研究結果より、自閉スペクトラム症(ASD)では、多様な場面において、経済学的に合理的な意思決定パターンを示すものの文脈感受性が低く、状況に即して柔軟な意思決定を行うことに困難さがあることが示唆されている。本研究課題では、こうしたASDの意思決定パターンにおける強みや困難さのメカニズムに関する知見を、社会神経科学・神経経済学的手法を駆使し、さらに深めることを目指す。これにより、同疾患群の心理社会的介入方法を検討する上で重要な手掛かりとする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、行動経済学的手法とMRIなどを組み合わせて、自閉スペクトラム症(ASD)における意思決定や行動選択の柔軟性低下について調査した。ASD群では、定型発達群と比較して、処罰が関係する場面で、集団間バイアスが低下していることが示唆された。また、利他的な協力行動において、共感性との関係を検証することが、疾患特異性を探る上で重要であることが支持された。さらに、心の理論と認知的柔軟性の共通した神経基盤に、右中前頭回と側頭頭頂接合部を中心とした脳領域が重要な役割を果たしていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通して、ASDの意思決定や行動選択における柔軟性低下を多角的に検証した。共感性や注意機能、右中前頭回と側頭頭頂接合部を中心とした脳領域の重要性が支持された。本研究成果を、ASDの異種性の観点からさらに深く検証することで、同疾患群の効果的な心理社会的介入、新規治療法を検討する基盤につながることが期待される。
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