研究課題/領域番号 |
20K16671
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
崎元 仁志 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 客員研究員 (80813667)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 有棘赤血球舞踏病 / てんかん / 症状修飾因子 / モデルマウス / 症状誘発因子 / ChAcモデルマウス / VPS13A / chorein |
研究開始時の研究の概要 |
有棘赤血球舞踏病モデルマウスでてんかん発作を生じる個体が複数確認され、てんかんを誘発する機能をもつ遺伝子変異が突然変異で生じたことが強く示唆された。てんかんを誘発すると考えられる遺伝子を同定したため、同遺伝子がてんかん誘発に関与していることの再確認と、同遺伝子の産物である蛋白質の解析を行い、病態への関与を解明する。また、他の神経変性疾患でのてんかん誘発に関与をしていないか、確認を行う。
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研究成果の概要 |
有棘赤血球舞踏病(以下ChAc)は、有棘赤血球症と運動症状に加えてんかん発作は約40%に見られる。ヒトChAcの臨床表現型は多彩で個体差が大きく、症状修飾因子の存在が示唆されている。てんかん発作を呈するChAc 変異を有するモデルマウスが同一家系に複数出現した。てんかん発作の症状修飾因子として遺伝子変異がde novoに生じたことが示唆され、マウスのてんかん表現型解析と分子遺伝学的手法によりHnrnpm遺伝子を同定した。同遺伝子変異を有するChAcモデルマウスは、同遺伝子を有さないChAcモデルマウスや野生型マウス、同遺伝子を有する野生型マウスと比較しててんかん発作を呈しやすい傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
症状修飾因子を分子遺伝学的に証明した報告は殆ど無い。症状修飾因子として遺伝子変異の同定に至った研究は極めて少なく、学術的独自性は高い。変異同定とともに分子的機能病態まで明らかにできれば、神経変性疾患に伴うてんかん発作や加齢に伴い合併する高齢てんかんの病因について新たな側面を提示できることになり、実臨床的にも意義深く創造性も高いと考えている。
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