研究課題/領域番号 |
20K16683
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 公益財団法人神経研究所 |
研究代表者 |
谷岡 洸介 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (10866859)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | ナルコレプシー / 日中の強い眠気 / 日本語版スイスナルコレプシースケール / 日本語版ウランリーナナルコレプシースケール / 有病率 / 睡眠生理検査 / 日中の眠気 / 妥当性 / 再現性 / スイスナルコレプシースケール / ウラリーナナルコレプシースケール / reliablirity / varidity / 過眠症 / 大規模実態調査 / 終夜睡眠ポリグラフ / 反復睡眠潜時間検査 / 質問紙検査 |
研究開始時の研究の概要 |
ナルコレプシーは思春期~若年成人期に発症する疾患で、日本人のその有病率は諸外国に比して高い可能性が指摘されているが、国際比較には共通した質問紙が必要である。海外ではthe Ullanlina Narcolepsy Scale(UNS)をスクリーニングに用いているが、日本人に対する有用性は不明である。本研究では日本語版UNSの有用性, 感度・特異度を検討し、それを含むWeb実態調査にて推定有病率などを求める。また、Web調査参加者の一部に睡眠生理検査などを行い、推定有病率の確度上昇、受療状況、ADL・QOLなども把握する。本検討は疾患の早期発見・早期治療や患者の早期受療に貢献する可能性がある。
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研究実績の概要 |
当該年度の研究目標は、Web調査の直後に、ナルコレプシーの推定有病率の確度を上げるための睡眠生理検査をWeb調査からリクルートした参加者に施行する(研究3の実施)であり、実際に行った。 2023年4月21日から2023年5月1日にかけて、ナルコレプシー疫学調査に関する第一次Web調査を行った。対象は16-39歳までの男女で、各都道府県毎に最新の国勢調査で得られた年齢別人口構成比にそってデータを回収した。5万件のデータを回収し、除外基準に合致しなかった28,084人を解析対象とした。このうちナルコレプシー1型疑いは991名、コントロールは270,93人であった。 第二次Web調査をナルコレプシー1型疑いの991人全員と、それに年齢及び性別を合わせたコントロールに対して、2023年5月17日から第二次調査を行ったところ、ナルコレプシー1型疑い127名、コントロール774名から回答をえた。その後、ナルコレプシーの推定有病率の確度を上げるために実地での睡眠生理検査を施行した。 2024年3月31日までにナルコレプシー1型疑い7名とコントロール3名が実地検査に参加した。 その結果をICSD-3に照らし合わせると、ナルコレプシー1型疑い7名は、過眠症と診断できない1名、特発性過眠症4名、ナルコレプシー1型2名、コントロール3名は過眠症と診断できない2名、特発性過眠症1名となった。さらに実地検査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19に伴う自粛期間が長期に渡ったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き実地検査を実施予定である。
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