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エクソソームを利用した過酸化チタンナノ粒子による新規放射線増感療法の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K16700
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

岩下 和真  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (80850065)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードチタンナノ粒子 / エクソソーム / APS / 放射線増感療法
研究開始時の研究の概要

我々の先行研究で開発した過酸化チタンナノ粒子は、担がんマウスを用いたin vivo実験において顕著な放射線増感効果を示すことが判明しており、癌細胞に到達すれば放射線増感効果が期待できるが、ドラッグデリバリーの方法はまだ確立されていない。我々はこれまでの研究で腫瘍から放射線照射によって反応的に放出されるエクソソームに腫瘍指向性があることを発見し、エクソソームが過酸化チタンナノ粒子の運搬役になり得るのではないかと考えた。
本研究ではエクソソームとナノ粒子を組み合わせた新たなドラッグデリバリーの方法を提案し、放射線増感療法の臨床応用に向けた基礎的検討を行う。

研究成果の概要

過酸化チタンナノ粒子(TiOxNPs)をエクソソームに包含させるためにまず電気穿孔法を採用したが、エクソソームが細胞死を生じ、TiOxNPsをエクソソーム内に包含出来なかった。TiOxNPsを体内に運搬する別の方法としてAPSに着目した。APSとはタンニン酸とタンニン酸をタンパク質もしくは抗体が架橋し三次元的な構造を作るものである。APS修飾したTiOxNPsの放射線増感効果について検討を行った。照射線量を増加した場合の細胞生存率を検討したところ、APS修飾したTiOxNPsを投与した群が最も生存率が低く、放射線増感効果が高いことが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々の先行研究で開発した過酸化チタンナノ粒子は、X線照射によって大量のヒドロキシラジカルを発生し、担がんマウスを用いたin vivo実験において顕著な放射線増感効果を示すことが判明している。過酸化チタンナノ粒子は癌細胞に到達すれば放射線増感効果が期待できるが、ドラッグデリバリーの方法はまだ確立されていない。今回エクソソームを用いた運搬方法の確立は出来なかったが、APSを用いた新たな手法の確立に向けて基礎的な検討を行った。ナノ粒子を用いた新たな放射線増感療法の臨床応用に向けて引き続き検討を行う。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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