研究課題/領域番号 |
20K16704
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
山城 恒雄 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30772545)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線科学 / ヴァーチャルリアリティ / 病態生理学 / 動態画像 / 4次元CT / 呼吸ダイナミックCT / CT / 動態撮影 / 肺 / 心臓 / バーチャルリアリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、4次元(4D)の動態撮影が行われた医療画像(CTやMRIなど)をヴァーチャル・リアリティ(VR)画像に変換することで、主に肺や心臓の病的運動(奇異性運動)をより明瞭に認識・可視化できるか、また新たな病的運動を発見できるか、探索することを目的とする。医療画像用VRを用いた同種の試みは未だ学術雑誌等で報告されておらず、学術的な独自性や創造性は極めて高いものと思われる。
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研究成果の概要 |
医療画像用のヴァーチャル・リアリティ(VR)は、本邦においても手術支援に用いる試みが行われるなど、既存のCTやMRIなどを処理・再構築した新たな医療画像として注目を集めている。本研究では、通常の医療画像を用いたVRではなく、4次元(4D)の動態撮影が行われた医療画像をVR化することで、主に呼吸器や循環器等の各種病的運動(奇異性運動)を新たに、かつ深く認識・可視化できるか、探索した。慢性閉塞性肺疾患の呼吸運動(特に呼吸に伴う横隔膜や心臓の奇異性運動)、肺癌に伴う主気管支完全閉塞、心臓弁膜症術後の大動脈弁の運動、などを対象に4次元CTをVR変換したものを観察し興味深い知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴァーチャル・リアリティ(VR)は、人工環境・サイバースペースをあたかも現実のものとして人に知覚させる技術である。「人類の認知を拡張する」映像技術と言われ、いち早くゲーム業界で実用化され、医学教育や医療への応用が進んでいる。今回は医学・医療用VRソフトウェアを用いて、4次元で撮影されたCTやMRI(心臓、肺)をVRに変換して種々の疾患の観察を行った。結果として、肺や心臓の様々な疾患で「健常者には見られない異常な運動」が生じていることをVRで容易に認識できることが確認され、患者説明や医療者の病態の理解に有用であろうと思われた。
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