研究課題/領域番号 |
20K16721
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
渡辺 悟 金沢大学, 先進予防医学研究科, 特任助教 (90859703)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心アミロイドーシス / ATTR / ピロリン酸シンチグラフィ / PYP / 定量評価 / SPECT / 三次元 / SUV / CMV / アミロイドーシス / シンチグラフィ / ピロリン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
ピロリン酸シンチグラフィの新しい三次元定量評価方法を確立して心アミロイドーシスの診断精度を高める。心アミロイドーシスは今後ますます増加する予後不良疾患だが、近年、新しい治療薬が実用化され、次世代の診断方法の確立が喫緊の課題である。本研究では、SPECTにおける近年の技術革新によって実用化された新しい定量評価指標(SUV)を応用することにより、同疾患の低侵襲かつ高精度の次世代型評価方法を確立する。
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研究成果の概要 |
①ピロリン酸シンチグラフィを用いたATTR心アミロイドーシスの診断・重症度評価において、集積体積に関連した三次元定量評価が、従来の三次元定量評価や二次元定量評価よりも精度が優れていることを示した。②集積体積を用いた診断精度は、ごく一部の例外を除き、心筋生検と同等であることを示した。③集積体積は予後に関係する心機能指標と有意に相関すること、従来法よりも相関が強いことを示した。④ピロリン酸の注射後、1時間後も3時間も、集積体積を用いた評価精度が同等であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①従来法よりも正しく診断できれば、治療方針が変わり、予後が改善する。②ATTR心アミロイドーシスで最も正確な診断方法は心筋生検だが、心機能低下患者や高齢者では危険である。新しい方法で低侵襲かつ高精度に診断できれば、患者のリスクを減らし、なおかつ早期診断できる。同疾患の新治療薬は早期ほど効果が高いため、予後改善に貢献する。③集積体積が「疾患重症度の精密な評価」や「治療効果判定」などに活用できることが期待される。新しい治療薬は高価であり、効果的な投与法が分かれば、医療経済の面でも貢献できる。④ピロリン酸は投与3時間後の撮像が多いが、1時間後で検査が終われば、患者および医療関係者のQOLが向上する。
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