研究課題/領域番号 |
20K16723
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鶴田 裕輔 京都大学, 医学研究科, 技術職員 (40645587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 定位放射線治療 / 高精度放射線治療 / 品質管理 / 位置精度 / 線量分布 / 医学物理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,体内臓器位置変動に対応した放射線治療品質管理システムを構築することを目的とする.まずは,放射線照射後の実績線量分布を作成する.ここでは,放射線照射時に取得できるデータ(CBCT画像,ログファイル,フルエンスデータ)を利用する.この実績線量分布を解析することで,臓器位置変動に対して最も最適な放射線治療計画の立案を目指す.本研究が実現すれば,放射線治療の更なる高精度化が可能となる.
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研究成果の概要 |
定位放射線治療では、小さな腫瘍に対し高線量を照射するため、照射時の位置精度を正確に保つことが重要である。本研究では、自作のプログラムを使用することにより、定位放射線治療実施時の位置誤差を考慮した実績線量分布を作成することに成功した。また、この実績線量は計画時と同等の線量が照射できていることが確認できた。本研究の内容については、二編の英語論文および国際学会で成果報告することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療の品質管理は、これまでは主に治療開始前に医師が立案した治療計画の物理的・技術的な妥当性を判断することであった。本研究では、照射実施時の患者位置データを考慮して、実績線量分布を作成することができた。このことは、我々が示したデータが放射線照射後の品質管理の一つとして確立できる可能性があることを示唆している。本研究のデータを臨床成績とあわせて解析することで、治療計画のさらなる高精度化に寄与する可能性がある。
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