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子宮頸癌の網羅的ゲノム解析による放射線治療効果の予測因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K16731
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構沖縄病院(臨床研究部) (2023)
琉球大学 (2020-2022)

研究代表者

前本 均  独立行政法人国立病院機構沖縄病院(臨床研究部), 放射線治療科, 放射線治療医長 (70774470)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード子宮頸癌 / 遺伝子変異 / 次世代シークエンサー / MAP3K1 / 放射線治療 / ゲノム解析
研究開始時の研究の概要

近年、悪性腫瘍の遺伝子変異情報の解析が進み、いくつかのがん種では遺伝子変異情報に基づいて治療戦略が立てられている。子宮頸癌においては遺伝子変異情報の臨床応用は進んでいない。本研究の概要は、子宮頸癌の遺伝子変異情報を網羅的に解析し、放射線治療の効果や生存との関連を調べる研究である。それにより遺伝子変異情報に基づいて個別化された子宮頸癌の最適な治療戦略の開発を目指す。

研究成果の概要

本研究では2020年9月から2022年6月に琉球大学病院で子宮頸癌に対する根治的放射線治療を開始された症例のうち、同意が得られた23例から治療開始前に本研究のために子宮頸癌組織を採取してDNAサンプルを抽出し、次世代シーケンサーで解析した。23例のうち18例で何らかの遺伝子変異が確認され、特にMAP3K1(65%)の変異が高頻度に検出された。観察期間中央値は32か月で2年無増悪生存率は73.4%、2年全生存率は95.5%だった。本研究では放射線治療後の予後予測因子となり得る遺伝子変異は同定されなかった。現在、本研究成果について関連学会や英文雑誌での発表の準備を進めている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、沖縄県の子宮頸癌組織からは過去の欧米や中国、また日本本土からの報告と比べてMAP3K1遺伝子変異が非常に高頻度に検出されることが明らかになった。MAP3K1は悪性腫瘍の形成や増殖、転移などに重要な役割を果たしていることが過去の研究から明らかにされており、将来的に個別化治療のターゲットになる可能性がある。MAP3K1変異をターゲットとした治療が開発された場合には、沖縄県における子宮頸癌の治療成績が(ステージ4期などの進行癌を含めて)飛躍的に向上する可能性があると思われた。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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