研究課題/領域番号 |
20K16754
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森 美央 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70870070)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 論文発表 / 症例集積 / 検査プロトコル設定 / 検査プロトコル / 症例登録 / 18F-フルオロチミジン / [F-18]FLT PET/CT / 乳がん / 核医学 |
研究開始時の研究の概要 |
乳癌患者に対し[F-18]FLT PET/CT及び[F-18]FDG PET/CT検査を行い、両者の画像データを比較し、それぞれの検出能力や、どちらがどのような症例に適した検査であるかを明らかにする。[F-18]FLT PET/CTにおいては特に、[F-18]FDG PET/CTで偽陽性となりやすい症例(生検後や化学療法後等)の腫瘍細胞増殖を、正確に反映したイメージングが期待される。
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研究成果の概要 |
8名の乳癌患者に対し18F-FLT PET/CTおよび18F-FDG PET/CTを行った。検査前に治療介入がなかった患者6名においては、原発巣のSUVmaxは18F-FLTと18F-FDGの間に有意差(平均2.1対4.1、p=0.031)と強い相関(r=0.969)を示した。さらに、腋窩リンパ節のSUVmaxは18F-FLT と 18F-FDG の間に有意差はなかったが(P = 0.246)、両者の間には強い相関関係があった(r = 0.999)。患者ごとの検討では、リンパ節と正常乳房で18F-FDGの取り込みのみが観察されたケースがあり、18F-FLTの腫瘍への特異的集積が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌画像診断における[F-18]FDG PET/CTの有用性は広く知られているが、[F-18]FDGはブドウ糖代謝を反映するために炎症にも集積し、診断が難しい場合がある。 [F-18]FLTは [F-18]FDGと比較し、腫瘍への取り込み自体は低いが、感度および特異度が高いという特徴を持つ。炎症が併存する症例で特に有用と思われるが、[F-18]FLTを使用した乳癌画像診断に関しての臨床的な使用経験はほとんど報告されていない。 本研究では、乳癌の画像診断において[F-18]FDGと比較した[F-18]FLT PET/CTの画像的特徴について示した。
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