研究課題/領域番号 |
20K16757
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々木 誠 京都大学, 医学研究科, 技術職員 (60725604)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膵臓癌 / 強度変調回転放射線治療 / 呼気息止め法 / 体内マーカ / 体外マーカ / 至適マージン / 観察者変動 / 呼吸性移動対策 / GTV照合 / PTV照合 / 息止めVMAT / kV-X線モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、膵臓癌に対して息止め下で強度変調回転放射線治療を行う際に、膵臓癌内に留置された体内マーカの照射中の動きを体外マーカの監視のみによって把握できるかという点に着目した。 息止め照射の位置精度には、息止め時の膵臓癌の位置の再現性と息止め中の動きが影響する。特に、照射中の体内マーカと体外マーカの関係性を明らかにすることによって、息止め照射中に膵臓癌の動きの代用として体外マーカを使用することの実現可能性を見出す。最終的には体内マーカを留置していない患者に対して、体外マーカによる監視のみで息止め照射中の膵臓癌の位置精度が体内マーカを留置した患者の位置精度と同程度になることを証明する。
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研究成果の概要 |
膵臓癌患者に対して、呼気息止め強度変調回転放射線治療を行う場合、全息止めの約8割で膵臓癌の位置を患者の腹壁に置いた体外マーカにて代用できた。また、膵臓癌が2 mm以上動く場合は、体外マーカとの間に強い相関がみられた。一方、体外マーカで代用できない2割に関しては、膵臓癌の位置を補償する領域(マージン)の設定が必要である。 合計810回の治療直前に取得したのCone-beam CT画像と治療計画CT画像を比較すること(画像照合)によって位置誤差を評価し、最適なマージンを算出した。しかしながら、画像照合には観察者変動が含まれるため、画像照合経験年数に依存しない自動画像照合システムの開発が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓癌のように呼吸性に動く腫瘍に対して放射線治療を行う場合、日本国内では呼吸性移動対策として息止め法が最も使用される。息止め法における課題は、体内の膵臓癌の位置再現性と治療中の位置変動の評価である。これらは、腹部内に体内マーカを刺入し、X線透視を用いて評価することが多いが、侵襲性を伴う。したがって、体内マーカの代わりに体外マーカを用いて、非侵襲的に膵臓癌の位置再現性や位置変動を評価できれば、患者の身体的かつ、金銭的なメリットは大きい。 本研究では、膵臓癌の位置再現性は約8割の息止めで、また治療中の変動は約9割で体外マーカによる代用が可能であることを示した。
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