研究課題/領域番号 |
20K16785
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
金子 智喜 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 特任講師 (40324256)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ASD / resting state fMRI / task fMRI / Adult onset / functional MRI / voxel based morphometry / freesurfer / 脳機能MRI / 音韻処理 / 発達障害 / 抑鬱状態 / 言語処理 / 安静時脳機能MRI / タスク負荷MRI / 自閉症スペクトラム / 学習障害 / うつ病 / うつ状態 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ状態を合併するASDは、うつ病と比べて鑑別が難しくうつ病の治療が奏功しない。 我々は安静時脳機能MRI(rs-fMRI)を用いた先行研究において,うつ状態のASDでは左サリエンスネットワークと右音韻決定領域との接続性亢進および左記憶領域との接続性が低下している現象を明らかにした。この結果から、音韻領域の異常をもつASDはうつ状態を合併しやすいという仮説に至った。 臨床心理検査で利用される左右の音韻領域に特異的なタスクを用いたfMRIとrs-fMRIを用いて音韻障害および関連するネットワークについて調査することで,うつ状態のリスクについて明らかにするとともに,より詳細なASDの病態解明に迫る。
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研究実績の概要 |
1 健常者のコントロールデータの処理方法に関する学会報告:第51回 磁気共鳴学会(2023年9月):「安静時脳機能画像の前処理をHCP minimal preprocessing pipelineを利用した場合の差」を発表し、健常の安定データにおける、賦活評価方法の検討を行った。これにより、従来利用されているSPMはpreprocessingには利用すべきでないとの判断となった。 研究論文:Tomoki K. et al. Connectie differences between patinetnts with depression with and without ASD:case-control study. PLoS One. 2023. Aug 15; 18(8): e0289735. この研究を公表することにより、この言語領域の違いを見るという本研究のベースを認められたと考えられ、本研究を行う理論的根拠となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MRI撮影機器の内部更新や、患者協力科である精神科担当医師の国内留学が加わり、患者のリクルートが5人程度でとどまってしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染が5類に移行したが、患者リクルートがコロナ前の見込みのようには行かない状況である。 次年度中の患者リクルートを進め、学会発表は、基準となる既出の論文報告を強化したい。
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