研究課題/領域番号 |
20K16810
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
今道 祥二 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (40761599)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 中性子線 / ポリマーゲル線量計 / 線量計 / 深部線量 / ゲル線量計 / 陽子線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では細胞を立体的に分布させたポリマーゲル線量計の新規開発に取り組み、種々の既存の放射線治療での線量の評価を行い、物理学的評価と生物学的評価を組み合わせ、より正確な影響評価を行う手法を確立することを目的とする。また、ホウ素中性子捕捉療法や陽子線治療など深部線量評価が重要な治療法について、本研究で開発したポリマーゲル線量計を用いて評価を行い、今後の放射線治療の奏効性向上に取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究では、粒子線治療等による深部線量評価を可能とし、また生物学的手法による評価も同時に可能とする線量計開発を目指し、また細胞損傷評価についての基礎データ取得、立体への照射による線量評価手法についても探索した。細胞培養を可能とする組成によるポリマーゲル線量計の開発では、線量依存的な呈色反応を示すPBSを利用するポリマーゲル線量計候補を開発した。また、細胞を短時間培養可能とする可能性のあるポリマーゲル線量計も試作し、改良を進めた。マウス3匹の積層による深部線量評価方法と、炎症応答因子HMGB1の中性子線照射による変動を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した深部線量を可視化する新しいポリマーゲル線量計は今後の放射線治療の高精度化に資することが期待される。HMGB1による線量損傷応答反応は新しい放射線応答の指標になりうることが考えられる。また、小動物を積層する新しい評価系は任意深さに腫瘍組織を配置も可能とする新しい深部線量評価手法となりうることと、中型・大型動物の代替となることが期待される。
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