研究課題/領域番号 |
20K16823
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上田 淳平 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員(常勤) (50867562)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 拡張型心筋症 / MRI / strain / デュシェンヌ型筋ジストロフィー / 心臓 / Strain / Feature tracking / CEST / 心筋症 / ストレイン解析 |
研究開始時の研究の概要 |
MRIやCTなどの画像診断機器は臨床でも広く用いられており、循環器病疾患の病態把握においてもその有用性は高い。しかしながら現在用いられている心臓の画像診断技術は形態的な変化を捉えることで心機能や心筋の病態を評価しており、形態変化を伴う前の病態変化は捉えることが困難である。本研究では、心臓疾患による形態変化を伴わない前段階病変を捉えることを目的に齧歯類を対象として超高磁場MRIを用いた非侵襲的心筋性状・代謝イメージングの開発およびその病態モデルへの適用を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、拡張型心筋症の疾患モデルマウスである、C57BL/10-mdx (mdx)マウスを対象として、前臨床用7 T MRI装置を用いた心臓の評価を行った。マウスの心臓のシネMRIを撮像することで、拡張末期、収縮末期における左心室内腔の体積を基に算出した、左心室の心機能を測定した。またfeature trackingという方法を用い、心筋の壁運動を定量化する心筋strain解析を行った。本研究では新たな心臓のcine MRI撮像法を用い、上記の方法でmdxマウスの心臓の評価を行った。それにより、従来の研究ではあまり報告が無かった、若年時のmdxマウスの心機能低下を示唆することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
拡張型心筋症はその病態が完全には解明されておらず、日本においては難病に指定されている。Mdxマウスは拡張型心筋症の疾患モデルマウスとして利用されている。このmdxマウスの心機能の変化をMRIで評価し、心機能の早期の変化を捉え、解明することは、拡張型心筋症の病態の解明の一助になるものであると考えられる。本研究では、従来報告されてこなかった、若齢のmdxマウスの心機能の変化を、新たな心臓のcine MRI撮像法とstrain解析の手法であるfeature tracking法を組み合わせることで、捉えることに成功した。よって本研究成果は拡張型心筋症の病態解明につながる研究であると考えられる。
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