研究課題/領域番号 |
20K16839
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター) |
研究代表者 |
星野 雄介 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター), 小児医療研究部門, 研究員 (00867195)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 肺超音波検査 / LUSスコア / 肺超音波検査スコア / 呼吸窮迫症候群 / サーファクタント / NICU / 早産児 / SMI / 肺炎 / 無気肺 / 新生児 |
研究開始時の研究の概要 |
人工呼吸器管理中には肺炎や無気肺など様々な合併症を起こすリスクがあります。診断には胸部X線検査を用いる事が一般的ですが、いずれも浸潤影を呈するため鑑別は困難なことがあります。CT検査や血液検査は鑑別に有用ですが、さらなる侵襲を伴います。近年、肺超音波検査の様々な有用性が報告されていますが、新生児における肺炎や無気肺の診断法は確立していません。本研究では微細な血流の描出に優れ、モーションアーチファクトを低減する事が可能なSuperb Microvascular Imagingを肺超音波検査に活用して、非侵襲的な新生児肺炎の診断法を構築することを目指します。
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研究実績の概要 |
2021年度までの研究成果で新生児においても肺超音波検査(lung ultrasound:LUS)スコアの活用が有用であることを確認し、新生児集中治療の現場におけるさらなるLUSスコアの活用法を模索した。その一つとして、生後に呼吸障害を伴う症例に肺超音波検査を行い、サーファクタント投与を予測するためのLUSスコアの有用性を検討した。 2021年3月から2022年7月までに当院に入院し、入院時に呼吸障害を有する在胎37週未満の早産児77例を対象に前方視的研究を行った。マイクロバブルテスト・胸部X線検査および臨床症状から呼吸窮迫症候群と診断し、呼吸窮迫症状を伴う症例にサーファクタントを投与した。左右の前上胸部・前下胸部・側胸部の合計6か所で肺超音波検査を行い、「Aライン」「Bライン」「white lung」「consolidation」の所見に基づき0~3点でスコアリングし、症例毎に合計0~18点のLUSスコアを算出した。 LUSスコアによるサーファクタント投与はAUC(area under the curve)0.971(95%信頼区間0.937~1)で予測可能であり、カットオフ9点で感度85%、特異度96%、陽性的中率92%、陰性的中率93%であり、LUSスコアはサーファクタント投与の予測にも有用であることを明らかにした。 研究期間全体を通して、肺超音波検査の所見であるConsolidationパターン内部で認める抵抗係数・拍動係数・加速時間から病態を見出すことはできなかった。しかしLUSスコアを病態把握や治療介入に応用可能であることを見出した。このことは肺超音波検査がまだあまり普及していない本邦新生児医療の現場にとっては重要な知見であると考える。
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