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胎児の炎症性疾患に免疫寛容がおよぼす影響―出生コホート研究―

研究課題

研究課題/領域番号 20K16846
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

藤山 聡  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (20633283)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード胎児免疫 / 新生児 / 炎症 / 免疫寛容 / 炎症性疾患 / 胎児
研究開始時の研究の概要

子宮内胎児発育遅延などに代表される胎児炎症性疾患は胎内の発育不全や種々の臓器障害をもたらし、新生児期のみならず、幼児期以降も持続する慢性疾患である。これらの疾患の新生児罹患率や死亡率は高いが、その病態の解明は進んでおらず、特異的な治療法は開発されていない。本研究では、両疾患を対象とした前向きコホート研究を組み、免疫学的解析を行い、病態の解明を試みる。

研究成果の概要

子宮内胎児発育遅延児は胎児期発症の炎症性疾患と考えられ、出生後から様々な臓器障害を呈し、将来的な慢性疾患の発症と関連する。一方、その病態の多くは明らかでなく、特異的な治療法は開発されていない。申請者らは、本症が胎児期特有の免疫制御機構の異常と考え、子宮内胎児発育遅延及び早産児の臍帯血を用い、胎児免疫細胞の網羅的解析によりその機構の解明を試みた。その結果、子宮内胎児発育遅延児や早産児の臍帯血中の免疫細胞にはある特異分子が高発現し、免疫応答を制御していることを見出した。遺伝子発現の機能解析及び本分子の活性を制御する分子の発現解析より、本分子が胎児免疫制御に重要な役割を担っている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮内胎児発育遅延児の病態の解明は進んでおらず、特異的な治療法は開発されていない。本研究で明らかにした胎児及び早産児の免疫細胞に発現する特異分子は、胎児免疫の制御に重要な役割を担っていることが示唆され、胎児の炎症性疾患のみならず、早産児の炎症性疾患の病態に関与している可能性がある。さらに、特異分子の活性制御にすることで免疫応答を制御し、早産児の炎症疾患に対する新規治療戦略につながる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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