研究課題/領域番号 |
20K16849
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
水口 敬司 金沢大学, 附属病院, 臨床検査技師 (40844345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 胎児脳回形成異常 / フェレット |
研究開始時の研究の概要 |
大脳皮質は高次脳機能の中枢であり、脳神経系のなかでも特に重要である。高等哺乳動物の大脳皮質は肥大化しており、また表面にはシワ(脳回)が存在するなど発達しており、高次脳機能の基盤となっている。我々の研究室では、最近、発達した大脳皮質を持つ哺乳動物フェレットを用いて、脳回形成にFGFシグナルが重要であることを世界に先駆けて見出した。そこで本研究ではフェレットとFGFを突破口として、高等哺乳動物に特徴的な大脳皮質の特性やその異常疾患病態の解明を行う。
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研究成果の概要 |
我々はこれまでに発達した大脳を持つ哺乳動物フェレットを用いて脳回形成にFGFシグナルが重要であることを世界に先駆けて見出してきていた。そこで本研究ではフェレットとFGFを突破口として、高等哺乳動物に特徴的な大脳皮質の特性やその異常疾患病態の解明を行うこととした。FGF受容体の下流で活性化するシグナルを検討するために、フェレット大脳皮質の切片を作成し、免疫組織染色およびin situ hybridization法を用いて解析した。FGFシグナルを活性化するとoRG神経前駆細胞やアストロサイトが著しく増加することを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質は高次脳機能の中枢であり、脳神経系のなかでも特に重要である。高等哺乳動物の大脳皮質は肥大化しており、また表面にはシワ(脳回)が存在するなど発達しており、高次脳機能の基盤となっている。我々の研究室では、発達した大脳を持つ哺乳動物フェレットに着目して、フェレットの大脳皮質での遺伝子操作技術を子宮内電気穿孔法やゲノム編集技術を用いて独自に確立してきた。これらの技術的優位性を生かして、脳回形成にFGFシグナルが重要であることを世界に先駆けて見出してきた。本研究の成果は脳回形成に重要なシグナルを明らかにしたものであり、さらにフェレットが発達した大脳の研究に有用であることを示唆している。
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