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気管切開児における下気道細菌感染症の臨床的・血液学的特徴の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16856
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

南川 将吾  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10772634)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード気管切開 / 下気道感染症 / リアルタイムPCR / 下気道細菌感染 / 小児 / multiplex real-time PCR
研究開始時の研究の概要

気管切開術を施行された児(気切児)の下気道感染においては、自覚症状聴取・身体所見診察が困難であり、血液マーカーの有用性も不明とされ、喀痰培養も信憑性が低いことから細菌感染症の診断が非常に困難である。そこで、下気道感染症状を呈する気切児においてmultiplex real-time PCR panel(以下パネル)を用いて、細菌感染群と非細菌感染群に分類し、両群における臨床症状・新規バイオマーカーを含む血液マーカー・喀痰培養結果について比較検討を行う。本研究により、気切児における下気道細菌感染症の特徴を明らかにし、有用なバイオマーカーの探索を行うことで、気切児細菌感染症の適切な診断を目的とする。

研究成果の概要

本研究は、気道症状を呈する気管切開術を施行児29例において、下気道の細菌感染症と非細菌感染症との臨床的特徴の差異を解析した。気管切開児を対象とした喀痰培養検査では既報と同様に、多くの症例において常在菌を有していることが示唆された。同時に行った網羅的リアルタイムPCR検査においても、常在菌と起因菌の鑑別は困難であったが、ウイルス検索の結果は一部で鑑別の判断材料になり得た。血液検査マーカーにおいては古典的マーカーが一定の有用性を示すことを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

気管切開児における下気道感染症は細菌感染症の判断が非常に困難かつ、多くの耐性化した常在菌により、広域抗菌薬が頻用される。しかし、これらの例の中にはウイルス感染や胃食道逆流症などの非細菌感染症例も数多くいると推定され、抗菌薬使用の適正化のためにも、気管切開児における細菌感染症の診断方法の確立が急務である。本研究では、網羅的リアルタイムPCR検査は気管切開児に対しての有用性は限定的であることを明らかとし、血液マーカーの有効性を示したことで、今後の感染症診療においての1つの指標となりえる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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