研究課題/領域番号 |
20K16858
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
早川 誠一 広島大学, 病院(医), 助教 (60815314)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 一過性骨髄異常増殖症 / 急性巨核芽急性白血病 / ダウン症 / 異種移植 / 急性巨核芽球性白血病 / ダウン症候群 / 異種間移植 |
研究開始時の研究の概要 |
ダウン症候群に合併する一過性骨髄異常増殖症(TAM)は、生後早期に一時的に発症する白血病で、多くは自然治癒するが一部でダウン症候群関連骨髄性白血病として再発する。TAMの自然治癒から再発までの機序は明らかとされていない。本研究では、TAMの自然治癒や白血病再発に白血病細胞における細胞移動に働く分子の発現の違いが関わっていると仮説を立て検証する。方法としてTAM白血病細胞を免疫不全マウスへの異種移植し、マウスの骨髄や肝臓へ移動したTAM白血病細胞および、それらの細胞移動に働く分子の発現を解析する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、ダウン症に合併する一過性骨髄異常増殖症(TAM)の胎児肝での発症、骨髄での再発にTAM芽球のhomingに関わる分子の関与について検討した。 末梢血よりTAM芽球を分離し、in vitroの培養により、胎児肝との相互作用に関与している分子としてEPCR、骨髄への異動に関わるCXCR4の誘導を行った。EPCRはUM729濃度依存的に発現が増加し、CXCR4は低酸素培養にて発現が増加することが確認された。 未刺激、EPCR発現誘導、CXCR4発現誘導したTAM芽球をそれぞれ、新生仔および成体免疫不全マウスに異種移植を行ったが、芽球の生着は確認できなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の主たる目的である一過性骨髄異常増殖症(TAM)の発症と再発にTAM芽球のhomingに関わる分子の発現の違いが関与していることを証明することできなかった。しかし、homingに関わる分子の発現が関与していないというネガティブデータを示したことと、TAM芽球のhomingに関わる分子を誘導する培養条件を確認できたことは本研究の成果と考えている。
|