研究課題/領域番号 |
20K16860
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 恭平 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70769497)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 慢性肺疾患 / RSウイルス / 高濃度酸素暴露 / microRNA / マイクロRNA / 高濃度酸素曝露 / RSウイルス感染症 / exosome / micro RNA |
研究開始時の研究の概要 |
新生児慢性肺疾患(CLD)は早産児の重篤な合併症の一つである。RSウイルス(RSV)は乳幼児に感染すると容易に細気管支炎をきたすウイルスで早産児やCLD合併早産児はRSV 感染重症化のハイリスクとされているが、その病態メカニズムについては明らかになっていない。これまで、高濃度酸素暴露 により作製した CLD マウスに RSV を感染させた CLD+RSV 感染モデルを作製してきた。本研究では、CLD+RSV 感染モデルマウス肺における発症に関わる標的マイクロ RNA(miRNA)を同定し、標的miRNAの抑制剤や促進剤を用いて、 RSV感染に対する効果を検証する。
|
研究成果の概要 |
新生児慢性肺疾患(CLD)は未熟児の重篤な合併症の一つで、酸素暴露、人工呼吸器、炎症などに伴い発症する。RSウイルス(RSV)は乳幼児に感染すると肺炎や気管支炎を起こすウイルスである。CLD児はRSV感染による重症化のハイリスクとされているが、その病態メカニズムについては明らかになっていない。本研究では高濃度酸素暴露CLDマウスモデルを用い、RSV感染をさせることにより、CLDマウスでは感染後の体重減少が著しく、また、感染後の肺組織中の炎症性サイトカインやmiRNAの上昇を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性肺疾患(CLD)は、日齢28を超えても呼吸サポートが必要な、未熟児にとって重篤な合併症の1つで、酸素暴露、人工呼吸器、および炎症などにより引き起こされる。超低出生体重児のうち約30%が重症CLDに至り、CLD児は精神運動発達遅滞の合併率が高い。RSVは乳幼児に感染すると肺炎や細気管支炎などを引き起こす、最も頻度の高い原因ウイルスの一つで、早産児や、CLD児、先天性心疾患をもつ児はRSV感染症が重症化しやすく、これらの児が感染するとそのうちの10%以上が入院加療を要する。重症化のメカニズムは解明されておらず、それが解明されれば、予防法や治療法につながる知見となり、早産児の予後向上に寄与する。
|