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線虫を用いたCNOT2遺伝子の正常神経発生における役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16866
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関愛知県医療療育総合センター発達障害研究所

研究代表者

上原 朋子  愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 遺伝子医療研究部, 客員研究員 (30767124)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードCNOT2 / 機能解析 / 培養細胞 / モデルマウス / 先天異常症候群 / 知的障害 / 細胞内伝達系 / C.elegans / Caenorhabditis elegans / ntl-2 / CCR4-NOT複合体 / 知的障害症候群
研究開始時の研究の概要

本研究の目的はCNOT2遺伝子 の正常の神経発生における役割を明らかにすることである。CNOT2の機能低下によって人の知的障害症候群が起こることから、CNOT2 は胎児期におけるヒトの正常神経発生過程において重要な機能を有することが示唆される。モデル生物である線虫(C.elegans)を用いて解析を行う。本研究によって、ヒトの神経発生過程における神経回路形成やシナプス形成などの複雑な仕組みの解明につながる。

研究実績の概要

本研究では、新規の知的障害症候群の原因であるCNOT2遺伝子の機能不全により生じる病態について解明し、CNOT2 の正常神経発生における役割の解明を目指し ている。複雑な神経回路を有するヒトで、その詳細を研究することは極めて困難である。そのため、ヒトの神経発生等の研究に適しているモデル生物である C.elegans を用いて研究を行う予定であった。
C.elegansにおけるCNOT2ホモログであるntl-2遺伝子の発現パターンを調べて組織ごとのプロモーターを同定し、組織特異的にntl-2遺伝子発現を欠失させたモデ ル生物を作製する方針であった。
しかしながら複数回実験したが、ntl-2遺伝子の組織毎のプロモーターの同定は困難であった。そのため方針変更せざるを得ず、培養細胞およびモデルマウスを用いて解析を行うこととした。
Hela細胞に野生型CNOT2と変異型CNOT2をそれぞれ導入したところ、変異型CNOT2でもタンパクとしては発現している事が確認された。機能喪失である可能性が考えられるため、現在検討中である。また、変異体モデルマウスが作製できたので、マウスを用いての機能解析も実施予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CNOT2遺伝子の正常神経発生における役割解明を行うための研究を進めている。
コンストラクトを作製し、培養細胞に導入し、タンパクとしての発現を確認した。また、モデルマウスも作製した。
コロナ禍のため、予定していた実験計画からはやや遅れている。

今後の研究の推進方策

これまでに、Hela細胞に野生型CNOT2と変異型CNOT2をそれぞれ導入したところ、変異型CNOT2でもタンパクとして発現している事が確認された。これにより、患者で確認されたCNOT2変異は機能喪失型変異である可能性が考えられた。今後は表現型の確認を行なっていく。
変異体モデルマウスが作製できた。マウスを用いて表現型を解析していく。具体的には身体サイズ、脳の形態異常、行動異常などについて検討していく。
これらの結果をもとに神経回路内でのCNOT2の役割について考察する。モデルマウスの表現型と患者での表現型についても比較検討を行えたらと考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CNOT2遺伝子変異に伴う 知的障害症候群患者の臨床像2020

    • 著者名/発表者名
      上原朋子, 土橋隆俊, 大門由美, 鈴木寿人, 山田茉未子, 武内俊樹, 小崎健次郎
    • 学会等名
      日本小児科学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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