研究課題/領域番号 |
20K16872
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2022) 国立研究開発法人理化学研究所 (2020-2021) |
研究代表者 |
田村 彰広 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (90841180)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マクロファージ / C/EBPβ / SIRPα / 小児がん / 神経芽腫 / 単球 / 不均一性 / 予後予測 / 非古典的単球 |
研究開始時の研究の概要 |
小児がんは子供の死因の第一位を占めており、新たな視点に基いた治療法開発が望まれている。近年、がんの進行に単球が関与していることが示唆されている。また、単球の中には複数のサブセットが存在し、サブセット毎に生体内での機能が異なる。一方、小児がんでの単球サブセット特異的な関与メカニズムは明らかになっていない。これまでの予備的検討で、小児がんの病態に活性化された非古典的単球の関与が明らかとなった。そこで、本研究では、小児がん患者サンプルを用いて、非古典的単球の小児がん病態への関与メカニズムを解明することを目的とした。本研究により、難治性小児がん新規治療法開発が加速することが期待される。
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研究成果の概要 |
これまでの私たちの検討から、小児がんの主要な死因である神経芽腫において高リスク群で単球・マクロファージの浸潤密度が高いことを明らかにしてきた。さらに、これまでにCD47-SIRPαシグナル系が、単球・マクロファージによるがん細胞の貪食を抑制することが明らかになっている。そこで、神経芽腫の悪性度に関与するマクロファージの特徴を明らかにすることを目的とした。免疫組織化学染色を用いて、神経芽腫に浸潤する単球・マクロファージにはSIRPαを高発現していること、神経芽腫細胞にはCD47を発現していることが明らかとなった。そこで、SIRPαを標的とすることが神経芽腫の治療となり得ることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、SIRPαを標的とすることで小児の難治性疾患である神経芽腫の治療となり得ることを見出しており、新規治療開発から患者予後改善につながる可能性があり、社会的意義が大きい。
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