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有核赤血球による胎児および新生児の免疫抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16914
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

竹内 秀輔  筑波大学, 附属病院, 病院助教 (80828046)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードハプトグロビン / 有核赤血球 / 臍帯血 / IL-10 / 自然免疫 / ヘムオキシゲナーゼ / 単球 / 免疫寛容
研究開始時の研究の概要

自然免疫は生体防御に重要な役割をもち、胎児環境及び妊娠継続のために制御されている。近年、自然免疫抑制能の異常が妊娠高血圧症候群や、慢性肺疾患など早産児に特有な疾患へ関与することが示唆されている。しかし、新生児や胎児における自然免疫能を制御する機序は充分に解明されていない。新生児や胎児に豊富な有核赤血球は自然免疫抑制能を有し、単球からの炎症抑制性サイトカイン産生を増加させるが、有核赤血球から単球への作用機序は明らかでない。有核赤血球が自然免疫を抑制する機序について、生理的意義、病態における意義を明らかにすることで自己炎症性疾患などへの治療開発に結び付ける。

研究成果の概要

臍帯血由来の有核赤血球とLPS刺激した単球を非接触条件で共培養するとIL-10産生が増加する。この抑制作用を介在する物質の探索を行った。有核赤血球は臍帯血に豊富に含まれ、胎児期は生理的多血で赤血球寿命も短縮している。多量のヘモグロビン処理にHO-1が重要であり、CD163‐HO軸に関連する物質と推定した。
CD163‐HO軸の関与を確認するために、共培養に抗CD163抗体やHO-1阻害作用のZnPP-Ⅸを添加し、IL-10の産生減少を確認した。 有核赤血球はCD163のリガンドであるヘモグロビン・ハプトグロビン複合体に必要なハプトグロビンを産生すると推定し、ELISAとPCRにより確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

有核赤血球はハプトグロビンの産生を介して胎児期の免疫抑制環境の維持に関与している可能性がある。また、有核赤血球は胎児期のみならず敗血症や自己炎症性疾患などでも末梢血中に出現する。成人骨髄由来有核赤血球もハプトグロビン遺伝子の増加が示されており、周産期だけでなく小児期以降にも免疫抑制機構として作用している可能性がある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 有核赤血球による自然免疫制御機序の解明2021

    • 著者名/発表者名
      竹内秀輔、藤山聡、永藤元道、岡田侑樹、花木麻衣、中村由里、金井雄、日高大介、眞弓みゆき、小畠真奈、宮園弥生、濱田洋実、高田英俊
    • 学会等名
      第49回日本臨床免疫学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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