研究課題/領域番号 |
20K16915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
利光 正岳 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00843400)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ミクログリア / 脳室周囲白質軟化症 / 炎症 / サイトカイン / 子宮内感染 / 虚血 / 神経伝達物質 |
研究開始時の研究の概要 |
脳性麻痺は生涯にわたり神経学的後遺症をきたす運動機能障害であり,有効な治療法がない. 脳性麻痺児の約半数以上を早産児が占め, その主要な原因は脳室周囲白質軟化症(PVL)である. 感染, 循環動態の変化, 低酸素・虚血の負荷などの妊娠・分娩合併症により発症するが, いまだに早産児PVLに対する根本的な治療法がない. 本研究では, 脳発達と免疫にかかわるミクログリアと神経伝達物質を主軸に病態解明と新規治療戦略の確立を探索する.
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研究実績の概要 |
ミクログリアの観点から早産児脳室周囲白質軟化症(PVL)の病態解明:産科臨床にそった, 細菌感染を模倣したLPS投与と低酸素・虚血負荷の組み合わせ(2段階刺激)により惹起されるPVLモデルを仔ラットで確立し, 表現型と脳の組織像,サイトカインの動態をもとに, ミクログリアの病態への関与について明らかにする. 結果(1):新生仔ラットにLPS腹腔内投与と片側頸動脈結紮・切断, 低酸素負荷の2段階処置を行い, 2段階処置後の新生仔ラットは非処置群と比較して, 体重ならびに脳重量の増加は遅れ、けいれんが観察された。脳組織のHE染色, KB染色にて患側の脳損傷を確認した. 結果2: in vitroにて, LPSならびに低酸素, 神経伝達物質で刺激したミクログリアの炎症・抗炎症動態を明らかにする. 新生仔ラット脳から初代培養ミクログリアをおこし, LPSによる炎症性サイトカインの上昇, LPSと神経伝達物質ノルエピネフリン同時投与にて炎症性サイトカイン産生の抑制を確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特記事項なし
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今後の研究の推進方策 |
新生仔ラットにLPS腹腔内投与と片側頸動脈結紮・切断, 低酸素負荷の2段階処置で患側の脳組織障害を認めたこと, in vitroの神経伝達物質ノルエピネフリンでLPS誘導性のミクログリアの炎症性サイトカイン抑制効果を確認したこと, 以上より新生仔ラットにノルエピネフリンを腹腔内投与することで, LPS腹腔内投与と片側頸動脈結紮・切断, 低酸素負荷による脳障害を軽減できるかどうか実験の予定としている.
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