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ファージディスプレイ法を用いた新生児低酸素性虚血性脳症に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16922
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

樋口 明日香  滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (90613480)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード新生児低酸素性虚血性脳症 / 脳性麻痺 / ペプチド治療 / 低酸素性虚血性脳症 / 新生児 / ファージディスプレイ法 / マイクログリア
研究開始時の研究の概要

新生児低酸素性虚血性脳症は子宮内もしくは分娩時の低酸素環境などによって引き起こされ、脳性麻痺などに代表される長期中枢神経障害の原因となるが、奏効率の高い治療法が確立されていないのが現状である。その発症機序には、強い炎症が関与しており、その中心的役割を果たすのがマイクログリアと呼ばれる免疫担当細胞である。これらが活性化されM1タイプと呼ばれる細胞集団に変化すると、炎症性サイトカインを産生し神経障害を誘発する。そこで、近年注目されているファージディスプレイ法を用いM1マイクログリアに選択的に結合するペプチドを同定し、アポトーシス誘導ペプチドを結合させることで治療用ペプチドを創出する。

研究成果の概要

新生児低酸素性虚血性脳症の新規治療法の開発を目指し、ファージディスプレイ法を用いて、炎症活性を有するM1ミクログリアに選択的に結合するペプチド(MG1)に、アポトーシスを誘導するペプチド(KLA)を結合させ、治療用ペプチド(MG1-KLA)を作成し、治療効果の検討を行った。In vitroにおいて、MG1-KLAがM1ミクログリア選択的にアポトーシスに誘導することを確認できた。HIEモデルマウス作成時に、温度を自動調節可能な低酸素チャンパーを使用することで、0.5℃というわずかな環境温度の変化で、HIEの重症度を任意に作成できることを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

HIEの新規治療法開発を目指し、炎症活性を有するM1ミクログリアを治療標的とした研究を行った。In vitroでの治療用ペプチドによる治療効果を確認できたので、今後はHIEマウスにペプチドを投与し、治療効果の検討を行っていく。HIEマウスは重症度にばらつきが大きいとされるが、我々のモデルでは、0.5℃というわずかな環境温度変化とHIEの重症度の間に相関を認め、今後の本領域における研究の発展の基礎を築くことができた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Ambient Temperature Is Correlated With the Severity of Neonatal Hypoxic-Ischemic Brain Injury via Microglial Accumulation in Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Zen Rika、Terashima Tomoya、Tsuji Shunichiro、Katagi Miwako、Ohashi Natsuko、Nobuta Yuri、Higuchi Asuka、Kanai Hirohiko、Murakami Takashi、Kojima Hideto
    • 雑誌名

      Frontiers in Pediatrics

      巻: 10 ページ: 883556-883556

    • DOI

      10.3389/fped.2022.883556

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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