研究課題/領域番号 |
20K16935
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東北大学 (2022) 獨協医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
宮下 進 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20743165)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 位相差トラッキング法 / 胎児発育不全 / 超音波位相差トラッキング法 / 超音波ドプラ法 |
研究開始時の研究の概要 |
胎児発育不全(FGR)における臓器血流再分配について、胎児血圧情報をもとに病態生理学的な解析をおこなう。Barker仮説によれば、低出生体重は成人期高血圧症のリスク因子である。本研究でFGRにおける血圧情報を加えた循環生理学的病態を明かにすることで、成人期以前の介入可能性が考慮され、疾病予防の観点から意義が大きい研究に発展する可能性がある。先行研究では、胎児発育不全児では血圧が上昇していることが示唆されており、脳および心筋血流再分配も血圧上昇にともなう現象と推定されるが、本研究により明らかとなる。これにより、慢性低酸素の進行度や臓器血流の反応から生理学的考察に基づく病態分類が可能となる。
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研究実績の概要 |
前年度から継続して、位相差トラッキング法によるデータ取得を実際におこなった。本年度の進捗としては、以下の通りである。 ・超音波診断装置を RF(radio-frequency)原信号が出力可能となった。しかしソフトウェア開発が遅延しているため、まだ実機に実装するまでには 至っていない。 ・正 常胎児での心周期における血管(動脈、静脈)内径変動および脈波伝播速度を計測し、推定した血圧情報の妥当性を検討中である。現状として解析システムの 機 能が改善されるまではオフライン解析のみ可能であり、解析が進んでいないことが課題である。 ・超音波ドプラ法による冠動脈、中大脳 動脈、臍帯動脈、下行大動脈、大動脈峡部、臍静脈、静脈管、下大静脈、上大静脈の血流速度計測と胎児心機能計測がで きるかどうかを検討中である。冠動脈、中大脳動脈、臍帯動脈、下行大動脈、大動脈峡部、臍静脈、静脈管、下大静脈については手技が確立し、安定したデータ がえられるようになった。 ・ FGR児での血管(動脈、静脈)内径変動および脈波伝播速度を計測し、超音波ドプラ法による胎児冠動脈を含めた上記と同様の血流評価および心機能評価をおこなえるか検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、学外研究者との現地での交流、意見交換が大幅に制限されている。診療上の制限、研究者の施設移動などの問題もあり、計画より大幅に遅延 している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に基づき、臨床データの収集体制を再度構築する。収集データ数については予定より少なくなる可能性があるため、研究内容の変更をともなう可能性 がある。
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