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新規生体吸収性シートを用いた内視鏡的絆創膏の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16946
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

大野 正芳  北海道大学, 大学病院, 特任助教 (90845322)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード生体吸収性シート / ハイドロゲル / ESD / 内視鏡治療 / 後出血 / 穿孔 / 潰瘍 / 内視鏡的粘膜下層剥離術 / 消化管穿孔 / 穿孔閉鎖 / PGAシート
研究開始時の研究の概要

現在消化管腫瘍に対して広く行われている内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、技術的難易度が高く、代表的な合併症として挙げられる穿孔と後出血の発症率も、従来の治療よりはるかに高い。穿孔や後出血の予防に対しては、クリップによる創部縫合の他、ポリグリコール酸(PGA)シートによる被覆も近年報告されている。しかし、内視鏡的なデリバリーや被覆が困難であり、コスト等も含め改善すべき点が多々あげられる。そのため内視鏡的に簡便に使用できる、新規の生体吸収性シートを開発することにより、内視鏡治療が多くの施設でより安全に実施され、さらには治療法、予防法についても画期的な新規の方法になる可能性を秘めていると思われる。

研究成果の概要

近年、大きさに際限なく切除可能である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が普及しているが、術後合併症予防の観点から術後創部の被覆が注目されている。しかし、最適な治療法や予防法はまだ確立されていない。合併症予防の一つとして、ポリグリコール酸(PGA)シートを用いて被覆する方法が報告されているが、貼付の困難さやコストの観点から広くは普及していない。そのため、内視鏡専用の生体吸収性シートにハイドロゲルを組み合わせた「内視鏡的絆創膏」の開発を行ってきた。従来のPGAシートの問題点であった、内視鏡的なデリバリーの難しさを克服し、ハイドロゲルについても内視鏡から投与することが可能となっている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回開発している生体吸収性シート+ハイドロゲルが臨床応用された場合、内視鏡治療による合併症が低下し、患者にとっての負担軽減、また医療費の抑制が可能となる。具体的には合併症率が高いと考えられる抗血栓薬内服者、透析患者の内視鏡治療後創部に対する適応として今後臨床応用を検討中である。さらには現在治療困難である、難治性潰瘍の保護、瘻孔閉鎖、また手術困難な消化管穿孔症例に対する治療などの可能性も秘めており、内視鏡治療自体が大きく革新することも十分考えられる。

報告書

(2件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 内視鏡用生体吸収性シート及びその製造方法2021

    • 発明者名
      大野正芳 他
    • 権利者名
      大野正芳 他
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2021
    • 取得年月日
      2021
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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