研究課題/領域番号 |
20K16950
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
角田 道彦 山形大学, 医学部, 客員研究員 (30838420)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 膵癌 / オルガノイド / Extra cellular vesicles / organoid |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト膵癌由来の病理検体・切除検体を用いて三次元環境下での培養、さらに共培養を用いる事で生体内により近い環境での癌細胞培養を行う。膵癌の各進行度の組織細胞につき培養し検体量を確保した上で、次世代シークエンサーによる癌遺伝子パネル・コピー数多型解析・マッピングを行う。さらにEV内包RNAを各培養細胞より抽出、シークエンスによる解析を行うことで、膵癌早期診断に有用なマーカー同定を行う。
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研究成果の概要 |
膵癌組織及び膵癌organoid由来のDNAを用いて遺伝子変異解析を行い、organoidにより得られる癌遺伝子情報の安定性や研究利用における有用性について検討を行った。 Comprehensive cancer gene panel を用い、膵癌organoidはFFPE検体と高いvariantの一致率を示し(Simpson score 0.73~0.90)、同様に継代早期・後期の膵癌organoidのvariantは維持された(Simpson score 0.86~0.92)。EUS-FNA検体から樹立した膵癌organoidは、継代を重ねても由来組織と同様の変異を保持することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子解析にEUS-FNA検体を直接用いる場合、腫瘍細胞以外の間質組織由来のDNAが混在するため、ホルマリン固定したサンプルから腫瘍部分を選択的にdissectionして用いる必要があり、それでも十分な腫瘍量を得られない場合がある。癌細胞の選択的培養が可能なorganoidを遺伝子解析サンプルとして用いる事で、癌細胞以外に由来するDNAの混在がなく、かつ十分なDNA抽出量が得られるメリットがある。organoidは7-14日で十分な検体量が得られるまでに培養可能であり、化学療法前の薬剤感受性評価や遺伝子パネル解析の検体として臨床応用が可能である。
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