研究課題/領域番号 |
20K16958
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
喜田 慶史 徳島大学, 病院, 医員 (80747650)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベータ / 血管新生 / RANTES / ウロキナーゼ / uPA / プラスミン |
研究開始時の研究の概要 |
まず潰瘍性大腸炎の炎症組織におけるウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベータ(uPA)の発現を調べる。次いで、uPAノックアウトマウスに対してデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)腸炎を誘発し、炎症の程度を評価すると共に、uPA発現の意義を明らかにする。さらに、DSS腸炎モデルマウスを用いてuPA阻害剤の腸炎に対する有効性を確かめると共に、uPAを標的とした新しいUCの治療薬を開発する。
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研究成果の概要 |
潰瘍性大腸炎(UC)患者では、血管新生がその病態に関与していることが報告されている。本研究ではurokinase-type plasminogen activator(uPA)を含む、血管新生関連因子のmRNA発現を調べ、uPAの発現がUC患者の大腸炎粘膜において内視鏡的重症度と相関して高発現していることを見出した。また、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)腸炎マウスにおいて、uPA阻害により大腸炎が軽減することを見出した。よってuPAは腸炎における増悪因子であることが示唆され、新たな治療標的となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではuPAがUC患者の炎症粘膜に浸潤した好中球に発現しており、炎症の程度の相関することを見出した。また、大腸炎マウスモデルにおいて、uPAを阻害することにより大腸炎が軽減され、uPAが大腸炎の増悪因子であることが示唆された。またuPA阻害によりRANTESの有意な低下を認めた。これらの結果からuPAやRANTESが潰瘍性大腸炎の治療標的となる可能性がある。
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