研究課題/領域番号 |
20K16960
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
上村 直 高知大学, 医学部, 客員助教 (80566191)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膵癌 / GPC-1 / Glypican-1 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は早期診断が難しく、術後早期の転移や再発を来すことから化学療法の重要性が高く、新規治療薬の開発が強く望まれている。そこで本研究では、Glypican-1(GPC-1)が膵癌において高発現していることに着目し、GPC-1を標的とした抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate; ADC)であるGPC-1-ADCが膵癌の新規治療薬になり得るのではと考えた。本研究においてGPC-1を標的としたADCが膵癌の新規治療薬になり得ることを示すことができれば、最も悪性で難治性の膵癌の治療に道を拓くことになる。
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研究成果の概要 |
本研究では、GPC-1を標的としたADCが膵癌の新規治療薬になり得ることを証明することを目的とし、以下の3点について検証することを目標としたが、①過去の報告通り、GPC-1が膵癌にて高発現していることを手術標本の免疫組織化学染色により確認し、また、予後との関連について解析する。②GPC-1にconjugateする薬剤として、Bystander killing effectのあるmonomethyl auristatin E(MMAE)の有効性を証明する。③GPC1-ADCが、in vitro、in vivoにおいて膵癌に抗腫瘍効果を持つことを証明する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GPC1 が、膵癌患者における間質障壁による不十分な薬物送達を克服できる抗体の有望な標的である可能性を示した。これらの結果は、今後膵癌治療の選択肢を広げる重要な知見であると考えられる。
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