研究課題/領域番号 |
20K16965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
市川 紘 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00790726)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | PDT / Pt / Pd / 光線力学療法 / 金属錯体 / 白金(Pt) / パラジウム(Pd) |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会を迎える本邦では、低侵襲癌治療として光線力学療法(PDT)の開発、発展が望まれている。生体内必須分子である「糖」が癌細胞へ高効率に取り込まれる性質 (Warburg効果) を応用し光感受性物質に「糖」を結合した糖鎖連結光感受性物質を開発してきた。薬剤使用量を減らし更なる低侵襲PDTを行うべく、強力な抗腫瘍効果が確認されているMal3クロリンに白金 (Pt)やパラジウム (Pd)を結合させることにより、新規糖鎖連結光感受性物質の開発に成功し、本研究では新規金属錯体糖鎖連結光感受性物質によるさらに強力で低侵襲な新規PDTの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
高齢社会を迎える本邦では、低侵襲癌治療として光線力学療法(PDT)の開発、発展が望まれている。の抗腫瘍効果および腫瘍集積性を高めるために、生体内必須分子である「糖」が癌細胞へ高効率に取り込まれる性質 (Warburg効果) を応用し光感受性物質に「糖」を結合した糖鎖連結光感受性物質を開発してきた。 その結果として、グルコース、マンノースなどの単糖類、多糖類であるマルトトリオース (Mal3)、さらに薬剤安定性を高めるためアセチル基で保護した糖鎖を連結させた光感受性物質による高い腫瘍選択性および強力な抗腫瘍効果を報告してきた。薬剤使用量を減らし更なる低侵襲PDTを行うべく、強力な抗腫瘍効果が確認されているMal3クロリンに白金 (Pt)やパラジウム (Pd)を結合させることにより、新規糖鎖連結光感受性物質の開発に成功しその高い抗腫瘍効果を確認した。本研究では新規金属錯体糖鎖連結光感受性物質によるさらに強力で低侵襲な新規PDTの開発を目指した。 退職により2年間で中断となったが、薬剤の殺細胞効果、一重項酸素の発現、細胞内局在に関しては評価を終了することができた。今後このデータをもとに実験の継続を研究室でお願いすることとした。
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