研究課題/領域番号 |
20K16966
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岩井 直人 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研修員 (00823270)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / マイクロRNA / miRNA / 網羅的解析 / 消化器癌 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
腹膜播種は、胃癌の転移再発様式のなかでも頻度が高く、現時点で有効な治療法がないことから、新規治療法の開発が望まれる。申請者は、胃癌腹膜播種で亢進しているMetシグナルとそれを制御しうるmiRNAに着目した。本研究の目的は、胃癌腹膜播種に特異的なmiRNAを同定し、Metシグナルをターゲットとした新たな治療概念を確立することである。具体的には、臨床検体を用いて胃癌腹膜播種の診断バイオマーカーおよび治療標的分子となるmiRNAを同定する。さらに、胃癌腹膜播種のMetシグナルにおけるmiRNAを介した分子機構を解明することで胃癌腹膜播種の新規治療法開発へと発展させたい。
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研究成果の概要 |
腹膜播種をきたした進行胃癌6症例において、上部消化管内視鏡検査を用いた生検サンプリングにより、癌部と非癌部のペアサンプルを作成した。マイクロRNAアレイによる網羅的プロファイリングを行い、癌部で発現亢進している7種類のマイクロRNAならびに、癌部で発現低下している16種類のマイクロRNAを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌腹膜播種の病態解明は、がん患者の予後改善のために改善すべき課題であり、本研究は臨床検体を用いて、胃癌腹膜播種の診断バイマーカーとなりうるマイクロRNAの同定を行った。今後、胃癌腹膜播種形成におけるマイクロRNAを介した分子機構を解明することで、胃癌腹膜播種に対しての新規治療法の確立が期待される。
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