研究課題/領域番号 |
20K16983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
荒生 祥尚 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任准教授 (40870142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | MASH / ミトコンドリア / DNA copy number / マイトファジー / 脂肪肝 / ミトコンドリアDNAコピー数 / NAFLD / NASH / NAFL / MC4R-KOマウス |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリック症候群の増加に伴ってNAFLDが増加し、病態の解析と治療法の開発が課題である。活性酸素による酸化ストレスは原因の一つであり、その影響を受けやすいミトコンドリアDNA(mtDNA)コピー数の変化は、病態のマーカー、重症度などとの関連が示唆されるが、未だに明らかとなっていない。そこで、本研究では、種々のNASHのモデルマウスを用いて肝組織や全身の状態変化とmtDNAコピー数、ミトコンドリアの形態・機能や、ミトコンドリアの品質保持マイトファジーの経時的な変化を検証する。本研究により、NAFLDにおけるmtDNAの変化と病態への関与を明らかにし、マーカー治療対象としての有用性を検証する。
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研究成果の概要 |
マイトファジーレポーターマウスを用いて、通常食、MCD、HFDを投与し、脂肪や線維化を評価したが、有意な変化は認めなかった。マイトファジーを示唆するmCherry単独の観察については、クエンチング処理を行ったが自家蛍光の影響で安定した観察が確立できなかった。q-PCRによりBNIP3, BNIP3Lを評価したところ、HFDとMCDでは発現が低下していた。機能評価としてATP assayを行ったが、こちらもHFDとMCDでは低下傾向であった。ウエスタンブロッティング、免疫蛍光染色画像で、BNIP3など評価したが、有意な差は認めなかった。これ以上の研究継続は困難と判断し、研究を終了とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メタボリック症候群や肥満の増加に伴って日本でも代謝機能不全に関連した脂肪肝炎(MASH:Metabolic dysfunction associated steatohepatitis)が増加している。脂肪肝炎から肝硬変への進展における肝細胞において、活性酸素による酸化ストレスは原因の一つであり、その影響を受けやすいミトコンドリアDNA(mtDNA)コピー数の変化は、病態のマーカー、重症度などとの関連が示唆されているが、未だ明らかとなっていない。mtDNAコピー数による効率的なMSAHの新規マーカーの有用性を見出そうとしたが、今回の研究では探索することが困難であった。
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